なぜ軍用車はほぼ“ディーゼル”なのか ガソリン車が選ばれないもっともな理由

クルマの場合はガソリン、ディーゼル、EVと車両の駆動方法を選ぶ選択肢は多いですが、戦車や装甲車など軍隊が使う車両は、ほぼディーゼル燃料一択です。それはなぜなのでしょうか。

旧日本軍の戦車もディーゼルだった!?

 そうしたなか他国に先駆け、第2次世界大戦中に高出力のディーゼルエンジンを実現した戦車が、ソビエト連邦のT-34中戦車です。燃えにくい燃料に加え、傾斜装甲により防弾能力も高く、幅の広い履帯(キャタピラ)を用いた走行能力にも優れていたため、当時の相手国ドイツに大きな衝撃を与えました。

 実は、九五式軽戦車や九七式中戦車など、旧日本陸軍の戦車も他の国に先駆けてディーゼルエンジンを使用しており、その技術は戦後の国産ディーゼル車にも活かされたといわれています。

 戦後の軍用車では、ディーゼル燃料の燃えにくい特性を活かし、ソ連のBMP-1歩兵戦闘車のように、あえて燃料タンクを外にさらして、液体の入った防弾板代わりに使う車両なども出てきます。これは車両そのものの軽量化にもつながっています。

 また、戦後しばらくすると、アメリカとソ連がガスタービンエンジンを戦車の新たな動力とする動きも出てきます。ガスタービンの場合は、ディーゼルと同じく燃えにくいジェット燃料を使っているため、航空機との共用もできるという利点はありますが、かなり燃費が悪く、戦車の燃料をガスタービンエンジンに1本化しているのは2023年現在、アメリカ陸軍のみになっています。

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「防衛技術博物館を創る会」が動態保存する九五式軽戦車。同戦車も大戦中ディーゼルエンジンを搭載した戦車(斎藤雅道撮影)。

 ちなみに、アメリカ陸軍では偵察や基地内の移動に使っている一部軍用車をディーゼルエンジンからEVに置き換える計画も検討されています。ついに軍用車ディーゼル一強時代も終わるかもしれません。

【了】

【尻に燃料タンクむき出しだけど!?】実は防弾の役割も果たしているBMP-1歩兵戦闘車の後部(写真)

Writer:

ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

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コメント

3件のコメント

  1. てっきりスパークプラグなどの電装系が無いから水没と漏電に強いとかいう理由かと思ったが違うのか。

  2. トルクじゃ無いの?

  3. ガソリンは燃えやすいが熱量は少ないから!

    単純にパワー不足なのに燃えやすく戦闘車両には不向きなだけ。

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