ジェット機でアイランドホッパー!「ミクロネシア経由ハワイ~グアム線」に乗る なぜ整備士が同乗?

日本から直行便が出ているグアムとハワイ。この2か所を起点に南太平洋の島々を結ぶ「アイランド・ホッパー」という航空路線も開設されています。日本人にはあまり馴染みない路線ですが、このたび体験してきました。

アメリカ軍基地に発着するケースも

 途中に立ち寄る空港での滞在時間はおよそ50分間です。駐機位置に停止するとタラップが横付けされます。バリアフリーのタラップで階段ではなくスロープ式です。その空港で降機する乗客以外は機内に留まることが義務付けられます。

 乗客の降機が終わると保安係が機内を見回り、機内に残された全ての手荷物の持ち主が搭乗していることを確認します。持ち主が不明の手荷物は機外に運び出される仕組みです。

 保安検査が終わると新たな搭乗客を迎えて搭乗口のドアが閉まります。客室内のこうした動きと並行して機外では貨物の出し入れ、機体の点検、燃料補給が手際よく行われ、出発の準備が整えられます。

Large 20230722 01
人力で動かせるスロープ式タラップ(細谷泰正撮影)。

 なお、一部の空港では引き続き搭乗する乗客も保安検査の後、機外に出ることが可能ですが、飛行場自体がアメリカ軍基地になっているクェゼリンでは、機外に出ることはもちろん、窓から外の景色を撮影することも禁止されています。

「アイランド・ホッパー」の機内を見回すと、利用者のうち観光客が占める割合は低く、ほとんどの乗客が島民、もしくはクェゼリンの軍関係者のようでした。搭乗率は全区間を通して高いため、ユナイテッド航空では今年2月から毎週1便を追加して週3便体制で運航を始めたほどです。

 なお、このとき新たに加わった東行きの133便、西行きの132便は、途中のコスラエとクェゼリンには立ち寄らず、ポンペイからマジュロに直行するルートで運航されています。

 経由地はどの空港も巨大なサンゴ礁に囲まれており、空の上からの景観はまさに絶景です。今回の訪問地はマーシャル諸島でしたが、この「アイランド・ホッパー」を利用してミクロネシアの日本統治時代の遺構を巡るのもよいのではないでしょうか。

【了】

【なんでクーラーボックス?】「アイランド・ホッパー」で見つけた面白風景 日本じゃ見られない激レア機も(写真)

Writer:

航空評論家、各国の航空行政、航空機研究が専門。日本オーナーパイロット協会(AOPA-JAPAN)元理事

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  3. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  4. バス運転士「辞めないで」 東京都が“給与の手当”を10年間補助! 独自の定着支援で「路線廃止」を防ぐ
  5. 海自「イージス艦の相棒」が火を噴いた!ミサイル発射の瞬間を防衛省が公開 “強力な防空能力”を持つ汎用護衛艦
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開