「エンタープライズ撃沈せり」全て誤報!? 最多勲章空母のラッキーすぎる伝説 次は世界初の原子力空母 その次も
最初で最後の3姉妹そろい踏みの戦い
真珠湾攻撃の後、「エンタープライズ」はウェーク島救援、マーシャル・ギルバート諸島への奇襲空襲に参加します。この攻撃で日本に本土空襲を警戒させ、空母兵力を拘束することに成功しました。
この後、南鳥島空襲に参加しますが、ここで日本軍は「エンタープライズ級空母1隻を撃沈した」と2度目の誤報を出しています。
1942(昭和17)年4月、「エンタープライズ」は姉妹艦の「ホーネット」を護衛し、日本本土空襲作戦に従事します。「ホーネット」には航続力が長いB-25陸上爆撃機が搭載されており、日本本土を奇襲空襲した後で、中国軍の占領地に飛ばす計画でした。
この作戦で「エンタープライズ」は日本の哨戒艇5隻を沈めています。日本軍の勢力圏内に踏み込んで、果敢な攻撃を加え、作戦を成功させた司令官ハルゼー中将の冒険的戦果により、アメリカ国民は沸き立ち、士気が向上しています。
太平洋戦争の分水嶺のひとつとも言えるミッドウェー海戦では、「エンタープライズ」は「ヨークタウン」「ホーネット」とともに参加しています。この戦いは、ヨークタウン級空母3隻が揃い踏みした最初で最後の戦いとなりました。
ミッドウェー海戦において「エンタープライズ」艦爆隊は、日本空母「赤城」「加賀」の2隻に命中弾を与えます。その後、空母「飛龍」が反撃を加えてきたことで、姉妹艦「ヨークタウン」が大破しますが、これを受け「ヨークタウン」搭載機を収容した「エンタープライズ」は、空母「飛龍」にも命中弾を与え、ミッドウェー海戦を勝利へと導きました。さらに、「エンタープライズ」搭載機は日本海軍の重巡洋艦「三隈」も撃沈し、同「最上」にも大損害を与えました。
ミッドウェー海戦で勝利をおさめ、空母戦力を互角としたアメリカは、ソロモン諸島で反撃に出ます。
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