ウクライナの切り札「F-16戦闘機」米供与の障壁は「英語能力」!? これじゃ「まともに訓練できない」

訓練期間は4~5か月程度と見られていたが…

 バイデン政権は既に2023年6月の段階で、ウクライナ人パイロットをF-16で訓練することに関して支援を表明しており、イギリス、デンマーク、オランダ、ルーマニアなどの北大西洋条約機構(NATO)加盟国で8月中からの訓練が計画されています。

 これまで空対空給油や計器着陸など、ウクライナの戦場で必要のないプログラムを除いた技術習得のみの訓練ならば、4~5か月程度で完了できると予想されていました。しかし、訓練教官とのコミュニケーションや、フライトシミュレーターや訓練マニュアルなどの機材や書類で機体の性能を理解するのには英語習得が必須のため、英語力向上を含めた期間になると、さらに伸びることが予想されます。

 また、パイロットだけではなく、F-16を整備する後方支援要員などの育成にも、英語力が重要になってきます。米国はこの事態を受け、英語教師の派遣も検討しているそうです。

 F-16は西側戦闘機の中でも、世界各国で採用されている部品供給の容易さと、対空対地戦闘の両方に使えるマルチロール機としての性能の高さが注目され、ロシアとの戦いにおけるゲームチェンジャーになることを期待されています。供与そのものは2024年に入って以降と予想されていますが、最終的に許可を出す製造国である米国は、具体的な話を現状では明らかにしていません。

【了】

【え…何柄?】「ウクライナのF-16」塗装のイメージ(写真)

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コメント

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1件のコメント

  1. 空対空給油って、空中給油のこと?
    遠くまで進出はしないだろうから空中給油は不要としても、流石に計器着陸は必要なのでは。
    滑走路が悪天候で視程が悪く有視界方式で着陸できない時や、想定しているのか分かりませんが夜間任務の帰投時の為に、計器着陸は訓練しておく方が良い気が。