そういえば「チャレンジャー2」戦車どこへ? 英のウクライナ供与決定から姿見せない理由
イギリス国防省が公開 ウクライナ兵の教育風景
今回、イギリスからウクライナに対して提供された「チャレンジャー2」は冒頭に述べたようにわずか14両。この数は、1個中隊分ほどにしかすぎません。これには今日、「NATO標準戦車」と目されているドイツ製の「レオパルド2」と比べて、「チャレンジャー2」は輸出で振るわなかったため、そもそもの生産台数が少なく、しかもイギリスの現役MBTということも影響しているからだと考えられます。
しかし戦訓によって得られた「抗堪性の高さ=生残性の高さ」も影響して、提供する台数を絞った可能性も考えられるのではないでしょうか。もちろん、どんな兵器でも数が多ければ多いほど良いというのは間違いないでしょうが。
ただ、ウクライナはかつて旧ソビエト連邦を構成していた共和国の1つであり、このたびのロシア侵攻が始まるまでは旧ソ連(ロシア)系の兵器を数多く運用していたため、同国の軍人らにとってイギリス製「チャレンジャー2」の運用は未知の領域ともいえます。
そこでイギリスでは、供与が決まったことに伴い、乗員となるウクライナ戦車兵の教育訓練も自国内で行っています。
イギリスは第2次世界大戦中、ポーランドやチェコなどの兵士たちに訓練を施してきた実績もあることから、通訳を介しながらウクライナの戦車兵に「チャレンジャー2」をレクチャーしています。
その様子は、イギリス国防省の公式動画で見ることが可能で、それによると場所は「イギリス戦車の聖地」であるボービントン・キャンプ。そこの装甲戦闘車両教導連隊(Armoured Fighting Vehicle Schools Regiment)で教育訓練が行われている模様です。訓練期間中には、ゼレンスキー大統領も同地を激励に訪れています。
単に弾が無いだけ。
この戦車だけ、独自の120mmライフル砲だからね。