もう光らない?「アタマ縁取りLED電車」821系 通勤形で特急みたいな座席 JR九州らしさ爆発!

近年、JR各社を中心とする鉄道会社は、通勤形車両の改良を進めています。ここ数年で登場した新型車両には、それまでは見られなかった設備や性能も。今回は、JR九州の最新型通勤電車821系を紹介します。

長距離を走る通勤形

 一部の側扉には、袖仕切りの近くにゴミ箱を備えています。通勤形電車でのゴミ箱設置はかなり珍しく、サービス性の高さは特筆すべきものです。また、消火器が剥き出しで置かれ、その上に小テーブルが設置されています。

 側扉上には、4か国語表示の液晶ディスプレイ「マルチサポートビジョン」が備え付けられています。扉前のつり革が円形に配置されているのは、JR九州らしさです。

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トイレが設置されている(安藤昌季撮影)。

 車いすやベビーカーのためのフリースペースは、3両編成中の2か所に設けられており、フリースペースの床面は分かりやすく黄色です。ただし、デザイン優先なのか「優先席」などの大型文字表示はありません。

 また、車いすに配慮して床面の段差を極力減らしたトイレも設置されています。これは821系が、鹿児島本線の門司港~八代間とかなり長距離で運行されることがあるため、長時間乗車に備えた設備といえます。ほかにも、福北ゆたか線の博多~黒崎間や、豊肥本線の熊本~肥後大津間でも運行されています。

 台車は通勤形としては珍しく、鹿児島本線内の快速運用を想定して、横揺れ低減に寄与するヨーダンパ付きです。

 821系は2025年まで製造される予定でしたが、コロナ禍などもあって、2022年で製造打ち切りとなりました。整備予算も140億円あまりから54億円に減らされており、JR九州の通勤形施策が今後どうなるのか、注目されます。

【了】

【ナニコレ!?】つり革の“配置”が独特すぎるJR九州(写真で見る)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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