「北陸新幹線vs高速バス」敦賀延伸でどう変わる? 鉄道の乗換え増でチャンス拡大…とも言い切れない理由

北陸新幹線の金沢~敦賀間が延伸開業すると高速バスはどうなるでしょうか。過去には新幹線の開業を契機に撤退した路線もあれば、逆に商機を得たケースもあります。今回は北陸から東京、名古屋、大阪それぞれで“明暗”が別れそうです。

理想的な新幹線新駅「越前たけふ」

 最後に、福井と敦賀の中間に開業予定の、越前たけふ駅に注目しています。越前市(旧:武生市)郊外の田園地帯に開業予定の新幹線駅です。

 同駅は国道8号「福井バイパス」に面しており、目の前には道の駅が開業済み。さらに北陸道の武生ICとも隣接しています。もちろん、新幹線や高速バス利用者向けのパーク&ライド駐車場も準備されました。

 ここであれば、地元の人は市街地に比べ信号や渋滞の少ないバイパスでアクセスできる上、新幹線と高速バスを往復で使い分けることも容易です。新幹線、高速道路、バイパス道路、道の駅と今日的な交通施設が集約された新しいタイプの交通結節点と言えます。

 ここまで、高速バス利用者の多くを占める福井、石川両県在住者の視点で高速バスの今後をまとめました。しかしもちろん、一乗谷遺跡、兼六園などの史跡や温泉、冬場のカニなど観光要素の多い両県のことですから、交通が便利になることで観光客が増加することもまた、期待されます。

【了】

【え…ココ?】高速バスにも便利な「地の利最強の新幹線新駅」(写真)

Writer:

1972年兵庫県生まれ。早大商卒。楽天バスサービス取締役などを経て2011年、高速バスマーケティング研究所設立。全国のバス会社にコンサルティングを実施。国土交通省「バス事業のあり方検討会」委員など歴任。著書に『高速バスのビジネス』(成山堂書店)、『「マーケティング感覚」の実装力』(同文舘出版)。新聞、テレビなどでコメント多数。

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