なんかトンネル狭くない…? 外環道の「妙にジャマな白い壁」の正体 延々続く構造物はどこへ?

実は6kmも続いている!

 結論から言うと、これは「ベルトコンベア」です。白い壁は、その防音パネルになっています。現在、外環道は大泉JCT以南、東名高速までの区間がトンネル構造で建設されていますが、その掘削した土砂を運ぶ装置です。

 新倉PAには、このベルトコンベアの説明板があります。それによると、トンネル工事により1日で発生する土砂は最大で1万立方メートルあり、それを大泉JCTのヤードから6km離れた荒川沿いの仮置き場まで運んでいるのだそう。ベルトコンベアを使うことで、「10tダンプトラック約2000台が大泉JCT~和光北IC間を走行せずに土砂を運搬することができる」そうです。

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和光北IC下の松ノ木島交差点。高架下にベルトコンベアが設けられている(乗りものニュース編集部撮影)。

 土砂の仮置き場は、荒川沿いの下水処理施設の敷地内にあり、そこがベルトコンベアの終点です。下水処理施設の上部(地上)空間は、和光市アーバンアクア公園として2019年に再整備されましたが、その川側の隣接地が仮置き場。航空写真で見ると、300m×181mの敷地に10のテントが設けられており、そのなかに土砂が置かれています。

 外環道のトンネル工事は2020年に調布市で発生した陥没事故を受けて一時中断していましたが、大泉からのシールドマシンは掘進を再開しています。ベルトコンベアのある状態はまだまだ続きそうです。

【了】

【え…】これが外環道「白い壁」の中身です(画像)

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