日本が売り込みかける「謎の水陸両用車」とは? 造船系メーカーが開発 ニッチ需要がそこにある!

オーストラリアの海洋防衛イベントに日本から防衛装備庁と企業が初参加し、「多用途水陸両用車」なる車両が注目を集めました。作ったのは造船メーカーJMUの関連会社。輸出向けにはピッタリな装備品かもしれません。

94式水際地雷敷設装置より性能大幅アップ!その実力

 多用途水陸両用車の基本的な車体レイアウトは94式水際地雷敷設装置に準じていますが、94式水際地雷敷設装置が4輪車であったのに対し、多用途水陸両用車は6輪車となっており、不整地を含む路上での走行能力も向上しています。

 94式水際地雷敷設装置のメインエンジンの最大出力は239kwですが、多用途水陸両用車は最大出力が倍以上(530kw)のMTU 製8V199ディーゼル・エンジンを採用しており、路上を走行する際の最大速度は、94式水際地雷敷設装置の50km/hから70km/hに向上しています。

 水上浮航時には94式水際地雷敷設装置と同様、車体左右に装備されたフロートを倒して浮力を向上させます。

 94式水際地雷敷設装置は浮航時に2基のスクリュー・プロペラを使用しますが、多用途水陸両用車はアメリカのナムジェットが開発した「TJ381」ウォータージェット2基を使用します。これにより、多用途水陸両用車は最大水上浮航速度も94式水際地雷敷設装置の時速6ノット(約11km/h)から9ノット(16.7km/h)に向上。また波の高さが0.5m以上1.25m以下という、やや荒れた海面でも運用が可能となっています。貨物の積載重量は約6tです。

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「INDO PACIFIC 2023」で展示された多用途水陸両用車の模型(画像:防衛装備庁)。

 JMUディフェンスは陸上自衛隊向けに、水陸機動団の兵站車両や大規模災害の救援車両として多用途水陸両用車の提案を行っており、同社はこの車体を利用する94式水際地雷敷設装置の後継車両を開発する構想を持っているとの話もあります。

【マジで使い勝手よさそう!】これが売り込みをかける「多用途水陸両用車」です(写真)

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