「弱暖房車」ないの? 冬の電車はなぜ暑いのか 各鉄道会社の考えとは
果たして対策はあるのか?
では、ここまで配慮されているのになぜ暑いと感じるのか。乱暴な言い方をすれば「寒いと思う人に合わせているから」かもしれません。
暖房の場合、前出したように電車ではこまめにスイッチをON・OFFしていることや、乗客がマフラーやコートを脱ぐなど個人で調節することも可能です。「弱暖房車」がないこともその辺りが関係しています。しかし冷房の場合は、車内の寒さ対策のみのために上着を持っている人は少なく、その場で調節したくてもできない人がいることから、「弱冷房車」などの配慮がされているようです。
各事業者ともこの対応には苦慮しており、都営地下鉄では「利用いただくお客様に少しでも快適にご乗車いただけるよう、引き続き適切な空調の管理に努めてまいります」としています。東急は、「車内の冷暖房に関しては、『暑い』『寒い』両方のご意見等お客さまからさまざまな声をお寄せいただいております。温度の感じ方に個人差もあり、すべてのお客さまに快適と感じられる環境を提供できないのが実状です」と、乗客に理解を求めています。
暑さを避けるべく、乗客が比較的少ない車両を選ぶほか、あえて立ち、座席下にあるシーズヒーターの暖気を避けることもできますが、満員電車の場合はそうはいきません。乗車前に上着を脱ぎ、それを収納できるバッグなどを持って行く程度の方法しかなさそうです。なかには、体に冷却シートをつけて冬の車内の“暑さ対策”をしている人もいるようです。
【了】
東急本線の利用者の個人的意見です。
3年程度、冬の早朝6時台の電車を利用していますが一度も暖房が入っていた記憶がありません。
センサーが故障しているのでしょうか?
東急電鉄の車内暖房は、温度を感知するセンサーにより自動運転となっており、車内設定温度が20度以下で作動し、22度以上になるとスイッチが切れます。