膨らむ防衛費で三菱重工「売上高1兆円超」が目前 超速ミサイル イージスシステム搭載艦…続々出てくる新装備

防衛費が倍増されるのに伴い、三菱重工が久しぶりに防衛事業説明会を開きました。会場では執行役員の口から防衛事業の売上高1兆円超えという明言も。民間企業として具体的にどう動くのかハナシを聞いてきました。

イージス・システム搭載艦は船体と主要装備の両方を担当

 実際、2019年度から2023年度までの中期防衛力整備計画(01中期防)において約17.2兆円だった防衛力整備事業費は、新たに策定された防衛力整備計画では2023年度から2027年度までで総額約43.5兆円と大きく膨らみました。

 江口執行役員は「今年度は間違いなく契約額は1兆円を超える。来年度もその規模は超えていくだろう。今年と来年の受注で売り上げに効いてくるのは3年後から4年後。そのため来年売り上げが上がることはないが、2026年度の最後に1兆円になる」と見込んでいます。

 現時点で三菱重工 防衛・宇宙セグメントの売上高構成は航空機・飛昇体(ミサイル)が半分、艦艇・特殊機械が3割となっています。

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2023年11月22日に開かれた三菱重工業の防衛事業説明会で、来場者らに説明する同社防衛・宇宙セグメント長の江口雅之執行役員(深水千翔撮影)。

 この両方に関わっている事業として挙げられるのが、2024年度概算要求で建造予算が盛り込まれたイージス・システム搭載艦と4500トン型護衛艦(いわゆる新型FFM)でしょう。いずれの艦も三菱重工グループで建造される予定で、敵の反撃が来ない超遠距離から攻撃可能な「スタンド・オフ・ミサイル」として開発中の「12式地対艦誘導弾(SSM)能力向上型」の搭載が想定されています。

 イージス・システム搭載艦は2024年度概算要求で、2隻分の建造費用とFMS(対外有償軍事援助)技術支援、搭載装備などを合わせた取得経費3797億円に加えて、各種試験準備やテストサイトなどの運用支援設備、システム技術教育などの関連経費として約1100億円が計上されており、経費は合計で約4900億円となっています。三菱重工は2023年4月に、船体、動力、武器などの艤装設計に関する設計基礎資料の作成と、1番艦の詳細設計を17億500万円で契約していました。

 今回の防衛事業説明会では、このイージス・システム搭載艦についても触れられ、江口執行役員いわく「統合防空ミサイル防衛事業に関しては、弾道ミサイル防衛能力を持つパトリオットPAC3と日米が共同で開発した弾道ミサイル対処の弾道弾迎撃ミサイル『SM-3ブロックIIA』については確実に量産していく。また陸上イージスを転用したイージス・システム搭載艦の設計作業を行っているところだ」とのことでした。

【こんなに開発すんの!?】一目瞭然! 三菱重工が今後手掛けるさまざまなプロジェクト

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