「次は潜水艦いかが?」韓国がポーランドに提案へ 並み居るライバルに勝てるのか?

韓国のハンファオーシャンがこのたびポーランドの次期潜水艦プロジェクトに名乗りを上げました。ただ、そこにはドイツやフランス、スウェーデンの名だたる軍需企業も参画しています。韓国企業に勝機はあるのでしょうか。

ライバルは手強い名門企業ばかり

 今回、ハンファオーシャンがメディア説明会で披露したKSS-IIIは、2021年8月に1番艦「島山安昌浩(トサンアンチャンホ)」が就役したばかりの韓国最新の国産潜水艦です。

 水上排水量約3000トン、水中排水量約3600トン、全長83.3m、全幅9.6m、高さ14.7m、速力は約20ノット(約37km/h)、乗員数は約50名。ディーゼルエンジンと燃料電池によって推進する、AIP(非大気依存推進)潜水艦です。

 兵装は魚雷発射管のほかに垂直発射装置(VLS)も備えており、ここからSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)も発射可能だといいます。なおSLBMについては、2021年7月4日に水中発射試験に成功しているとのことです。

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インド海軍のカルヴァリ級潜水艦6番艦「ヴァグシーア」。カルヴァリ級は、フランスのDCNS社とスペインのナバンティア社が共同開発した輸出用のスコルペヌ級潜水艦をインドがライセンス生産し導入しているもの(画像:インド海軍)。

 しかし、オルカプロジェクトには、すでにドイツのティッセンクルップが最新のU212級で売り込みを始めているといわれています。同級はドイツとノルウェーから計6隻(ドイツ2隻、ノルウェー4隻)受注しており、早ければ1番艦が2029年にノルウェーへ引き渡される予定です。

 またフランスのナーバルグループとスウェーデンのサーブも関心を示しているそうで、一部報道によると、前者はスコルペヌ級、後者はブレーキンゲ級でトライアルに参画する可能性が高いといわれています。

 前者は、すでにチリ、マレーシア、インド、ブラジルに採用された実績があるベストセラー艦で、後者は2027年に1番艦が就役予定の最新鋭艦です。

 ただ、韓国はポーランドに対して戦車や自走砲、軽戦闘機などの輸出に成功しているため、それらのライセンス生産などを足掛かりに海洋安全保障の分野でも成功を収めたい模様です。

 なお、ハンファオーシャンの説明によるとKSS-IIIはポーランドの国防力を向上させるだけでなく、産業面と経済面の双方でも利益をもたらすものだとしています。

【了】

【内部もモロ見え!】ハンファが報道陣に公開したオリジナル潜水艦のカットモデル(写真)

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