実は俊足! 35周年の快速「マリンライナー」 異形の編成 最高の車窓…なんて楽しいんだ!!
景色をよく見たいなら座席の「列」に注意!
それでは実際に乗車してみましょう。利用したのは岡山9時33分発の「マリンライナー17号」です。午前9時半なのに「17号」なのは、1号が5時27分発と本数が多いからで、旺盛な輸送需要を感じます。
17号は速達タイプで、高松駅までの所要時間は53分。グリーン車2階には私を含めて6人ほどが乗車、展望席は満席でした。普通車指定席は3割ほどが、自由席車両は多くが埋まっている印象でした。JR四国の広報室によると、利用人員(1日平均上下計)は1年を通じて1万人前後であり、2023年8月は1万3559人だったそうです。
5000系は、走行性能こそ223系を踏襲していますが、2階建て車両(5100形)は台車を除き、JR東日本E217系電車のグリーン車を基にしています。なお、2階と車端部の平屋はグリーン席ですが、階下は普通車指定席です。
指定席の座席間隔は970mmで、リクライニング角度が小さく枕や座席背面のテーブルが備わらないなど、グリーン席との差があります。17番の列には荷物置き場があります。
グリーン車は座席間隔1000mmとやや広く、座席に座面スライド機構があります。荷物置き場は9番の列で、普通車より広めです。
ただし、窓配置はE217系と同じ970mmで設計されているため、窓と座席の位置が少しずつずれています。窓と座席の位置が概ね合うのは、高松行きだと4・6・8番の列、岡山行きは3・5・7番の列です。瀬戸大橋で海が見やすいのはAB席ですが、1番(展望席)だと運転士のいないCD席の方が、前がよく見えます。
列車は9時40分に妹尾駅、9時46分に茶屋町駅へ停車。最高速度100km/hの区間なので、ゆったりとした走りです。グリーン車への途中乗車もありました。
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