JR特急の実質“最古参”!? 「ゆふいんの森」登場34年 今や“国際列車”の様相だった!
足回りは半世紀前 けっこう揺れる…
発車から1時間半が経った日田駅からも、台湾か中国からと思われる外国人の団体客が30名程度乗車しました。外国人たちは「ゆふいんの森」に目を輝かせており、記念撮影をしたり、車内を見回したりして嬉しそうでした。
お昼時なので、私はビュッフェに事前予約した弁当を取りに向かいましたが、正直な話、本当によく揺れます。これは、キハ71系が改造車であることに起因しているのでしょう。車体は新製されていますが、足回りの一部は1963(昭和38)~1970(昭和45)年のキハ58・65系気動車ですから、「ゆふいんの森」はJR最古参の特急形車両ともいえます。
特に2号車ビュッフェと3号車は元キハ58系で、現行の特急形車両で普遍的に使われる空気ばね台車ではなくコイルばね台車ですから、歩くとかなりの揺れを感じます。1・4号車は元キハ65系で空気ばね台車のため、揺れは比較的少ないです。
とはいえJR九州が何も対策していないわけではなく、2016(平成28)年に油圧式の可変減衰上下動セミアクティブダンパーを取り付けて、乗り心地の改善を図っています。ちなみに、同じ路線をクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」で通過した際には、大きな揺れを感じませんでした。
なお、2003(平成15)年のリニューアル時に機関換装も行われているので、出力向上だけでなく車内騒音低減も図られていると思われます。実際、走行音は気になりませんでした。
さて、予約した「おおいた和牛弁当」を受け取って自席に戻ると、外国の方がニコニコして座っています。指定券を見せたら笑顔で席を動いてくれたので、こちらも笑顔です。
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