JR特急の実質“最古参”!? 「ゆふいんの森」登場34年 今や“国際列車”の様相だった!

洗練されたおもてなし

 座席はシートピッチ960mmの回転式リクライニングシートで、フットレストもついています。座り心地はふわっと柔らかく、かなり好みです。ベテラン車両なのでコンセントはありませんが、肘掛けにテーブルもあります。

「おおいた和牛弁当」を開きます。火を通した後に冷ました牛肉で、これ以上柔らかいものを食べたことがなく、戦慄するほどのクオリティ。全国の有名牛肉駅弁にも決して劣らぬ美味で、「駅弁グランプリ」に出展したこともあるとのこと。車内限定弁当のはずなのですが、どの「駅」の扱いになるのでしょうか。

 食事をしていると、列車は名勝「慈恩の滝」に差し掛かります。車内放送も流れますが、外国語の看板を持ったアテンダントが看板を掲げて「見どころである」とアピールするので、外国人も含め乗客は余裕を持って滝を眺められました。さすがは老舗列車、洗練されたおもてなしです。

 久大本線は車窓も素晴らしく、それを大きくて磨かれた側窓が引き立てます。今後「ゆふいんの森」に後継車両が出るとしても、景色がよく見える車両にして頂きたいと感じます。

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外国人の利用が多い(安藤昌季撮影)。

 12時29分、由布院駅に到着しました。大量の下車があり、列車はいったんガラガラになったのですが、入れ替わりでたくさん乗車してきました。7分の停車中、ホームは記念撮影する人、降りる人、乗る人でごったがえし、首都圏のラッシュのような賑わいでした。

 由布院駅から終着の別府駅までは58分。「一度乗ってみたい」にはちょうどいい距離というのもあっての乗車率なのでしょう。平日ながら、終着駅まで乗車率50%程度をキープして、「ゆふいんの森3号」は13時27分に別府駅へと到着しました。

【了】

最古参とは思えん!「ゆふいんの森」からの前面展望&車内とは

Writer: 安藤昌季(乗りものライター)

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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