「無差別ミサイル攻撃から民間船を守る」作戦に日本なぜ参加せず? 護衛艦は派遣していても“無理” 世界はどう見る?

インド洋の西端、紅海で武装勢力の無差別なミサイル攻撃に対処するための国際的な護衛作戦が始まろうとしています。ただ、日本は参加しない模様です。同海域には海上自衛隊の護衛艦も派遣されているのに、なぜなのでしょうか。

日本はタスクフォースに参加できるの?

 日本ならびに自衛隊が「タスクフォース153」に参加することは可能なのか。これについて結論から言うと「極めて困難」これに尽きます。まず、自衛隊の能力面の問題があります。

 現在、海上自衛隊では、アフリカのソマリア沖海賊対処、および中東における船舶航行に関する情報収集のため、護衛艦1隻と対潜哨戒機1機をそれぞれアフリカのジブチに派遣しています。

 しかし、これらはいずれも商船に対する直接的な乗り込みによる襲撃などを想定して派遣されているもので、ミサイル攻撃から商船を護衛することは活動範囲に入っていません。

 加えて、こうした攻撃への対応は、現在派遣されている、むらさめ型護衛艦「あけぼの」よりも高度な防空能力を有するあきづき型護衛艦や、高度な防空能力を有する「イージス艦(イージスシステム搭載護衛艦)」のこんごう型、あたご型、まや型でないと難しく、DD(汎用護衛艦)であるむらさめ型やたかなみ型では、ほぼ無理な領域だと言えるでしょう。

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海上自衛隊の最新イージス護衛艦「まや」(画像:海上自衛隊)。

 とはいえ、イージス艦は現在、北朝鮮による突発的な弾道ミサイルの発射に対応しなければならないため、日本近海から離れられない状況が続いています。また、それ以外の護衛艦も、活発に活動を続ける中国海軍へ対応するためなどで多忙を極めています。そのため、現状ではこれ以上の護衛艦派遣が困難なのです。

 さらに、派遣に関する法的な課題も横たわっています。たとえば、民間船舶にフーシ派が直接乗り込んでくるとなれば、これを海賊行為とみなして、海賊対処行動ないし海上警備行動という、警察活動の一環としての対処が可能となります。

 ところが、ミサイルによる攻撃となると話は別になってしまうのです。

【3、2、1、ファイア!】これがミサイル発射した瞬間の米駆逐艦「カーニー」です(写真)

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