ウクライナ向けF-16増加で「虎の穴」本格始動へ EU連携の養成学校で “真っ先に” 訓練している国とは?

オランダがこのたびウクライナに対するF-16戦闘機の供与する数を増やすことを表明しました。ただ、高性能な戦闘機をわたしても運用要員にそのスキルがないと無駄になります。そのための訓練学校も実は近傍に開設されていました。

ウクライナ支援用のF-16版「オーシャンズ11」とは?

 EFTCが作られるきっかけとなったのは、2023年7月にリトアニアの首都ビリニュスで開催されたNATO首脳会議で、そこで結成された国際的な連合体が起源となっています。その結成の目的は、2022年からロシアによる侵攻を受けているウクライナに対する支援の一環として、同空軍のパイロットとその支援要員にF-16戦闘機の訓練をするというものでした。

 しかし、それまでロシア製戦闘機しか運用したことのないウクライナ空軍にとって、英語表記で設計思想も異なるアメリカ製戦闘機を扱うのは簡単なことではありません。ゆえに、たとえ機体が供与されても、現在のパイロットや整備員ではその能力を完全に引き出してロシアとの戦いで活用することは難しく、しっかりとした欧米基準の追加訓練が不可欠だという判断に至ったのです。

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欧州F-16訓練センター(EFTC)の開設を記念して行われたセレモニーの会場(画像:ルーマニア国防省)。

 ウクライナへの軍事支援で、最初にパイロットの訓練に名乗りを上げたのはイギリスです。しかし、同国はF-16の運用経験がなく、戦闘機パイロットとしての基礎的な訓練しか行えませんでした。そこで、F-16を運用しているオランダと訓練に関する構想が進められ、最終的にNATO首脳会議でデンマーク、ベルギー、カナダ、ルクセンブルク、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スウェーデンがこれに参加することが決定。この連合についてウクライナの国防大臣は、11か国という参加国の数をアメリカの有名映画にかけて「オーシャンズ11」と呼んだそうです。

 その後、翌月にはギリシャとアメリカも参加しており、その参加国数は13にまで増えています。

【ドコの国向け?】これがヨーロッパ最新のF-16戦闘機です(写真)

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