「取締られないと思ってた」 ペダル付原付「モペット」都内初の危険運転致傷、その大きすぎる代償 今日も無届車が行き交う
「フル電動自転車」という商品
男性が乗っていたペダル付原付は「MOBI-BIKE 48」でした。モビマックスジャパン(富山県砺波市)が中国企業と共同開発した車両で、公表されたデータで最高速度は約25km/h。14インチタイヤを装備し、外見は折りたたみ自転車のようにコンパクトです。
ペダル付き原付でも、最高速度が20km/h以下であれば、免許不要の特定小型原付だった可能性もありますが「大きさや性能等を確認して(免許の必要な一般原付と)特定した」と、新宿署は話します。男性は無免許運転でした。
MOBI-BIKE 48の車種は「フル電動自転車(アクセル付きモペット型自転車)」と記載されています。販売サイトに掲載された同じシリーズでバッテリーの電圧が違う「MOBI-BIKE 36」の場合「女性やご年配の方でも安心の乗りだしスピード」と、乗りやすさが紹介されています。その一方で、公道走行するためには原付免許、自賠責保険の加入のほか、保安部品の装備が必要という注意事項があります。どちらも「原付」にあたる車両なので、いずれにしてもナンバープレートを得ないままでは、私有地内の利用しかできません。
同社の販売サイトではMOBI-BIKE 48の車両価格は6万7800円。前述のMOBI-BIKE 36には約1万円上乗せの車両価格で、公道走行可能なモデルとしてMOBI-BIKE 38 exceedが用意されていましたが、MOBI-BIKE 48には公道走行可能なモデルはありません。車種はフル電動自転車となっていても、自転車ではないことがよく読めば理解できるようになっていました。
男性は無届で乗るためにあえて、より自転車に近い車両を選んだのでしょうか。
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