N700Aまさかの「8両化」実際どうなる? JR西「かなり大がかりな改造」 新幹線屈指の“神席”も誕生!?

カギになる「グリーン車」

 N700Aの8両編成化工事について、JR西日本は「外装については変更せず、そのままで導入する予定」だといいます。では、内装はどうなるのでしょうか。

「内装に関しては、現在の16両編成が連結している3両のグリーン車を8両編成に組み込み、座席を活用して4列座席の普通車指定席とする方向で検討しています」(JR西日本)

 グリーン車の活用にあたり、絨毯を撤去するなど、他の号車に仕様を合わせる措置も実施するそうです。現在の16両のうち、1~3号車、8~11号車、16号車を活用して新たな8両を組成するとしています。
 
 500系も16両から8両に短縮された際、同様の改造工事が行われています。普通車指定席の4~6号車は、新幹線普通車で一般的な5列(通路を挟んで3列+2列)から1列減らした4列席となっています。このうち6号車が16両編成時代のグリーン車で、座席はグリーン車のままです。N700Aの改造車でも、「グリーン車並みの指定席」を利用することができそうです。
 
 N700Aには、N700Sで採用する機能の一部を反映する改造も実施される予定。ATC(自動列車制御装置)とブレーキシステムが改良され、車両の状態監視機能が強化されるほか、パンタグラフやブレーキ装置についても摩耗部品が長寿命化されます。また、車いすスペースが4席設けられます。

 ちなみに、500系は8両に短縮された際に最高速度が300km/hから285km/hに低下しています。N700Aの8両化工事でも同様に、最高速度が300km/hから285km/hに引き下げられるそうです。

【了】

【画像】これが8両になるN700Aに設置される「神席」です

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