50年経っても売れまくる「F-16」戦闘機、一体何がいいのか? 歴史はまだまだ“折り返し地点”!?

F-4「ファントムII」の生産数を上回るか?

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックなどの影響により、グリーンビル工場製の機体引き渡しは大幅に遅延しましたが、2022年に同工場でロールアウトしており、その後は比較的順調に推移しています。

 2024年2月時点でのF-16Vの発注状況は、バーレーン、ブルガリア、スロバキア、台湾、モロッコ、ヨルダンから計148機で、まもなくトルコの40機がこれに加わる見込みです。また、既存の古いF-16A/B/C/DをF-16V仕様にアップグレードする改修プログラムが、新規生産よりも先行して実施されています。

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スロバキアに納入されたF-16V(画像:ロッキード・マーチン)。

 機数が膨大であることと運用期間が長く、予備保管されている機体も一定数あることから、現役使用されているF-16の数というのは推定3100機と推測されます。ただ、今後もウクライナを始めとして中古機(現在のところF-16Vではない)を調達する国が複数控えているため、ユーザー数は増えることはあれど、減ることはなさそうです。

 ちなみに、F-16の総飛行時間は現時点で1950万時間にも達するそうです。なお、新規生産されるF-16Vの設計耐用年数は約60年とされていることから、それを考慮すると、F-16の歴史はまだ折り返し地点さえ過ぎていないと言えるでしょう。

 そこから推察すると、名機と謳われたF-4「ファントムII」戦闘機の生産数5100機をF-16が超えるのも、それほど遠い未来ではないかもしれません。

【了】

【兵装モリモリ!】これが「本気モードのF-16V」です(写真)

Writer: 関 賢太郎(航空軍事評論家)

1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。

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