なぜ都心は雪に弱い?「雪に不慣れ」だけじゃない “ちょっとの雪で大騒ぎ”するだけの合理性

東京を中心とした関東地方は、ちょっと雪が降っただけで交通がマヒします。それが起きると毎回「これだから関東民は」といわれますが、本当でしょうか。実は降る雪そのものが違うだけでなく、都心特有の道路状況も影響していました。

都心特有の道路事情も

 加えて、首都圏特有の事情もあります。普段は乾いた路面であることが多い関東地方では、自動車自体も4WD(4輪駆動)よりも燃費が良く車両本体価格も安い2WD(2輪駆動)の方が一般的です。

 また、都内は意外と道路の起伏が大きいという特徴もあります。首都高含め、高速道路も一般道も、立体交差を始めとしてカーブやアップダウンが多く、降雪時に走りやすい環境とは決していえないでしょう。

 それでいて関東の除雪インフラは最低限の機能しかありません。行政は予算の都合上、あまり降らない雪に備えるよりも、他の道路の維持補修や改修などに予算を回したいのです。

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降雪により閉鎖された首都高の入り口(画像:写真AC)。

 しかも首都圏の交通量は絶対的に多いので、1台でも路上で動けなくなってしまうと、瞬時に周りに影響が波及しやすいという課題も抱えています。

 こうして見てみると、北海道や北陸と異なる雪質となる関東の雪。わずかな積雪でも大事になるのには、しっかりと理由があったのです。

 よって、関東で積雪があった場合は、楽観視せずに状況によってはスタッドレスタイヤよりもむしろタイヤチェーン、場合によっては両方を併用し、また早いうちに極力クルマを使わない判断を下すなどで、個人レベルで対策を取る必要があるといえるでしょう。

【了】

【チェーンやスコップ以外に超重要なものも】積んでおくと安心! これが積雪地を走る際に必要なものです

Writer:

2003年陸上自衛隊入隊。約10年間勤務した後にフリーフォトライターとなる。現場取材に力を入れており、自衛官たちの様々な表情を記録し続けている。「SATマガジン」(SATマガジン編集部)や「JWings」(イカロス出版)、「パンツァー」(アルゴノート)などに寄稿。

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