「ブラックアイスバーン」のヤバさ 東京の雪、本当に怖いのは 布チェーンあれば安心か?
東京の大雪、といっても、寒冷地に比べれば微々たるものかもしれません。そうした中で関係者が特に注意を呼びかけるのが、夜から朝にかけて発生する「ブラックアイスバーン」の状態。適切な対策も聞きました。
東京の大雪 雨で終わっても注意
2022年2月10日(木)、東京都心部でも警戒級の大雪の恐れが予報されています。14時時点で都心部は雨もしくはみぞれが見られます。
「このまま雨であったとしても、降り続ければ路面凍結が予想されます」。こう話すのは、カー用品店のオートバックスを展開するオートバックスセブンの担当者です。同社はじめ、道路管理者も特に注意を呼びかけるのが、夜から朝に発生する「ブラックアイスバーン」と呼ばれる現象です。
ブラックアイスバーンとは、雪が積もっておらず黒いアスファルトが見えている路面でも、実は薄く氷が張っている状態のこと。その危険性をユーザーテストという形で検証した結果を紹介しているJAF(日本自動車連盟)は、「昼間に積もった雪が解けたときや、雨が降った後の冷え込みが強くなる夜間や明け方」に発生し、「スリップ事故が多く、最も注意が必要である」としています。
このテストでは、スタッドレスタイヤを履いたクルマでウェット路面、圧雪路、氷盤路(アイスバーン)、そしてブラックアイスバーンの路面で40km/hから急ブレーキをした際の制動距離を比較しています。その結果は、ウェット路面と圧雪路がそれぞれ制動距離11.0m、20.2mだったのに対し、氷盤路は84.1m、ブラックアイスバーンでも69.5mまで伸びました。
「アスファルトの色が見えているので油断しがちだが、表面が凍っているので氷盤路面と同じように滑ったため、見た目だけで判断しないことが必要」。こうJAFは結論づけています。
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