「中国産の飛行機を海外へ」の本気度 エアショーで見せつけた技術力 圧巻のデモフライト… ただ取材対応には温度差

イメージ向上が10年後、花開くか?

 一昔前までは中国製といえば「安かろう悪かろう」というイメージがありましたが、近年では電子機器や自動車などで高い評価を得るまでに至っており、昨今は販売だけでなくブランドイメージの向上にも努めています。

 今回のシンガポールエアショーへの出展は、航空分野においても中国企業の進出が進む予兆だといえるかもしれません。中国企業はトレードショーや海外ツアーなどで海外の当事者たちと直接交流を深めています。そのような動きは、すぐに結果が出なくとも、将来の潜在的な顧客を増やすことに繋がります。

 日本国内では、AVICやCOMAC の機体について、一部でネガティブなイメージが強いようですが、こうした地道な活動の積み重ねによって、10年後には世界の航空市場において一角を占めている可能性も充分にあるといえるでしょう。

【了】

【さっそく展示中!】中国が開発中の250人乗り次世代旅客機「C929」どんな形?(写真)

Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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