戦闘機から人型に変形、意味ある?『マクロス』のバルキリーは実在したら使えるのか “手足だけ出す”モードも実は恐ろしい?
ステルス性だけはF-35Bの方が上?
まずは、実在する航空機と比較しましょう。VF-1バルキリーは全長14.23m(ファイター形態)、最高速度マッハ2.81(高度3万m以上でマッハ3.87)、重量13.25t、推力3万1333kg、航続時間700時間という設定です。
一方、外観が似ているF-14D「トムキャット」は全長18.87m、最高速度マッハ2.3、重量18.75t、推力1万2224kg(119.88Kn)、航続距離2430kmです。
ちなみに、最新の戦闘機であるF-35B「ライトニングII」の場合は全長15.61m、最高速度マッハ1.6で巡航可能、重量14.65t、推力1万2246kg(120.1Kn)、航続距離1667km以上となっています。
こうして比べてみると、「バルキリー」と性質が近いのはF-35Bですが、推力は3分の1です。「バルキリー」は燃料を気にする必要がなく、「バトロイド」形態から「ガウォーク」形態へと変形して加速し、さらに「ファイター」にもなれるため、滑走路がなくとも運用可能です。
ステルス性は形状から考慮するとF-35Bの方が上だといえそうですが、「バルキリー」はどこからでも飛び立てるため、発進基地を特定することも難しく、対処しにくい機体と言えるでしょう。
ちなみにガウォークは、地上をホバリングで高速移動しつつ、対空対地ミサイルや、レーザー機銃、55mmガトリング砲であるガンポッドを放ってくる兵器です。ファイター状態での空戦中でも変形することが可能なため、あえて形を変えることでスピードを落として追い抜いていった敵機を撃墜したりもしています。
戦闘機から人型なら、もっと前にライディーンがありますけどね。マクロスの場合、実在する戦闘機ににているや3段階(中間段階)の変形という違いはあるが。
また戦闘機とはちがうとはいえマグマ大使のロケットから人型に変形しているのは源流といえなくもない。