空飛ぶガソスタに「逆給油」なぜ!? 米軍が成功した“奥の手” 一体なにが変わるのか?

アメリカ空軍が画期的な空中給油方法のテストに成功しました。いわば空中給油機への「逆給油」。これにより作戦活動の柔軟性や運用の幅が広がるとされていますが、一体どういうことでしょうか。

アメリカ空軍の即応性を支える屋台骨

 また、アメリカ空軍は世界中あらゆる場所へ展開する能力を重要視しており、場合によってはその能力に「即時」という制約が課せられることもあります。たとえば1990年の湾岸戦争では、24機のF-15C「イーグル」戦闘機をわずか15時間でアメリカ本土からサウジアラビアへ飛行させ、翌日には任務に投入しています。このF-15の即時展開飛行を支えたのは数十機の空中給油機でした。

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アメリカ空軍のC-5M「ギャラクシー」大型輸送機(画像:アメリカ空軍)。

 このように、アメリカ空軍にとって空中給油機はいくらあっても困ることのない存在であると言えるでしょう。その保有機数たるやKC-135が377機、KC-10は20機、KC-46 では72機、そしてプロペラ機であるMC-130は57機であり、これら4機種を合計すると526機という大艦隊にもなります。

 また空軍だけでなく、アメリカ海軍や海兵隊も空中給油機を保有しているため、それらまで含めるとアメリカ軍全体では実に606機にも達します。この数はアメリカを除いた全世界の空中給油機の合計数を3倍にしてようやく匹敵するという凄まじい量です。

 空中給油機は、まさにアメリカ空軍の屋台骨とも言える存在ですが、翻ると自機の燃料不足と常に戦わなければならないという宿命的な欠点も持ち合わせています。他機に燃料を分け与えるということは、自身の作戦時間や帰還するための燃料を代償として支払い続けていることを意味し、搭乗員の安全にも直結しかねないリスクの高い作戦とも言えるでしょう。

【空中給油シーンも】日の丸付けたKC-46Aを色んなアングルから見る(写真)

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