「世界最強の戦闘機」より強かった!? テストで敗けた異形のライバル機の“怪物”ぶり 「あれは政治的敗北だった」

「世界最強の戦闘機」と呼ばれることもあるF-22「ラプター」と、採用時にライバルだったのがYF-23です。同機がトライアルに負けたのには、性能とは別の「大人の事情」があったと主張する人がいる模様です。

F-22「ラプター」と一騎打ちした “怪物”

 2024年5月18日(土)と19日(日)の両日、東京都下にある在日米軍の横田基地において日米友好祭が開催されました。同基地では12年ぶりにF-22「ラプター」戦闘機を公開という話題性も効いたのか、2日間の来場者はのべ30万2000人を数えるほどの大盛況ぶりでした。

 F-22は「航空支配戦闘機(エアドミナンスファイター)」の異名を有し、一部では「世界最強の戦闘機」と呼ばれることもあります。横田基地航空祭でも、圧倒的な存在感を放っていたようですが、その影には幻で終わったもう一つの「怪物」が存在しました。

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過去の横田基地友好祭で展示された際のF-22「ラプター」戦闘機(画像:在日米空軍横田基地)。

 怪物の名前はノースロップYF-23「ブラックウィドウII」。後にF-22として制式化される試作機YF-22と、アメリカ空軍においてF-15「イーグル」の後継機としての座を競い合った実証評価機です。最終的に、YF-23はYF-22との熾烈な競争に敗れ、日の目を見ることなく歴史の闇に消えてしまいました。

 筆者(関 賢太郎:航空軍事評論家)が、カリフォルニア州トーランスにおいてYF-23と初対面したのは2014年のことです。あのときの衝撃は今でも鮮明に思い出されます。すでに役目を終え飛行不能となった機体は、一見すると薄汚れくたびれたように見えますが、その曲線的なフォルムは光り輝いており、最新鋭機であるはずのF-22やF-35でさえ保守的で古臭いものに感じさせるほど、優雅かつ先進的でした。

 とはいえ、先進的であることが常に良い方向に作用するとは限りませんし、保守的であることが単純に欠点になるわけではありません。しかし、YF-23の全体的なデザインは、全翼機B-2などの開発で知られるノースロップ社が「冒険的・革新的」をモットーに開発に取り組んだからこそ具現化したフォルムだといえ、実際YF-23の設計を改めて見てみると、そのことを如実に感じることができるのです。

【F-22よりもスゴイ!?】これが敗れたライバル「YF-23」です(写真)

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コメント

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2件のコメント

  1. いつまでこんなくだらない与太話を記事にするのか、ウエポンベイも無い、普通に飛ぶだけでキャノピーが割れて、その改善にどれだけ時間と費用がかかるかも分からない。そんな未完成は欠陥飛行機が量産される完成度の飛行機に勝てる道理がない。
    戦闘機開発は小学生のスペック競争ではない。

    • 試作段階ではどんなものでも程度の差はあれ不具合や問題があるものでしょ。
      くだらないのは君みたいな貶しコメントする輩だよ