整備士も戦闘機で飛ぶことがある!? 南国の最前線で見た空自プロフェッショナルの気概

航空自衛隊で戦闘機に乗るのは一般的にパイロットだけと思われがちですが、なかには整備員でも乗れる場合があるとのこと。どうすれば戦闘機に乗れる整備員になれるのでしょうか。そこにはスキルアップも絡んでいました。

小さな異物も見逃さない心がけ

 航空機の整備を大まかに分けると、任務で戦闘機が飛ぶ前後に行う日常的な整備と、一定の時期が来ると行う専門的な定期整備の2つに区切られます。

 整備隊が行う整備について聞いたところ「日常的には飛行前、飛行後点検や計画外整備などを行っています。定期整備は、飛行時間や日数によって管理される計画整備が行われます(染川1曹)」ということでした。

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宮崎県出身の染川大輔1等空曹。茨城県の百里基地に所在する第7航空団などで経験を積んだのち、第83航空隊(第9航空団の前身)、そして第9航空団で整備補給群整備隊の一員として働いている(石津祐介撮影)。

 それでは、日常的に行われるF-15の整備とはどのような内容なのでしょうか。岩吉1士いわく「実施しているのは、F-15の飛行前後の点検、タイヤの交換、燃料やエンジンオイルなどの補給、機外燃料タンクの脱着などになります。また、飛行前後に航空機のエンジンが異物を吸い込まないように、航空機の駐機場の小さな石などを拾ったりもしています」ということでした。

 F-15には多くの点検箇所があり、整備士は全体的に点検を行うものの、それぞれ受け持ちが異なるのだといいます。

「(航空機整備員は)機体全般を点検しますが、主に燃料系統、エアコン系統、射出系統などの点検整備を受け持っています。燃料系統は、機内と機外の両方タンクに入っている燃料をF-15 の機動を最大限引き出せるように、エンジンへと送り込む役割があります。一方、エアコン系統は、コックピット内の与圧や温度調整、パイロットの耐Gスーツの加圧や電子機器の冷却などを行っています。射出系統は、普段は使用されませんが、緊急時に機体からパイロットを安全に脱出させるための重要な役割を担っています」(染川1曹)

【そんなトコに入れるの!?】エンジンの巨大さ実感する空自F-15Jの整備風景(写真)

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