整備士も戦闘機で飛ぶことがある!? 南国の最前線で見た空自プロフェッショナルの気概

スキル積めば戦闘機に乗れるまでに

 では、航空機整備員は自衛隊内でどのようなスキルアップが図れるのでしょうか。一般的には、階級が上がることで部隊の管理職になるイメージですが、整備員としてのスキルはどのように向上していくのか聞いてみました。

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福岡県出身の岩吉将吾1等空士。静岡県の浜松基地に所在する第1術科学校を卒業後、F-15の整備員として第9航空団の整備補給群整備隊で勤務している(石津祐介撮影)。

「航空機整備員は、必要に応じて航空機の牽引やエンジンの地上試運転、超音波やX線を使った非破壊検査の資格などを取得します。その後は航空機の整備内容に関して合否判定ができる検査員の資格取得を目指します。ここまで至ると最終的にはパイロットとともに航空機に乗って試験飛行が実施できる搭乗検査員の資格を取得するなどといった段階を経るなどして、スキルアップしていきます」(染川1曹)

 こうして整備士は、より専門的なスキルを身につけ戦闘機部隊を支えていきます。また、那覇基地第204飛行隊長のように整備士から戦闘機パイロットになった隊員もいます。皆、一様に言えるのは、何よりも「飛行機が好き」という情熱がそこにはありました。

【了】

【そんなトコに入れるの!?】エンジンの巨大さ実感する空自F-15Jの整備風景(写真)

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