夜行特急「WEST EXPRESS 銀河」は寝台列車より寝心地よい? 各設備で「寝比べ」 目撃した意外なお客さん

開放型B寝台のような「クシェット」

 個室出入口となる扉は、幅が67.5cm、高さが178cm。個室扉の前はテーブルとなっており、横136cm、縦37.7cmでした。ちなみに台形の部屋だけあって、個室の最も狭い部分の座席幅は広い部分で65cm、狭い部分で40cmとかなりの差がありました。

「プレミアルーム」はフルフラットで寝転がれるので快適です。インテリアは抜群に良く、USBポートなど現代的な装備もあります。ただ個室寝台として捉えると、座席時の背もたれが不自然な形で、あまり座り心地が良くありません。転換機構があるため硬い部分があるのも、寝心地の点では残念です。

 一通り設備を確認した後で、「プレミアルーム」の振動と騒音を計測。最大震度は4.5、平均震度は2.1、平均騒音は51.2dBでした。震度はポイントでの揺れも拾っているので、体感ではもう少し揺れない印象です。

Large 240526 weging 02

拡大画像

6号車はグリーン個室「プレミアルーム」。写真は2人用(安藤昌季撮影)。

 次に5号車に移動しました。かつての開放型B寝台のように、向かい合わせで上下寝台が並ぶ、4人用区画の普通車指定席「クシェット」が備わります。「クシェット」はB寝台と同じ寝台幅70cmで、クッションはグリーン車「ファーストシート」「プレミアルーム」よりも柔らかいため、寝心地では最高とも言える設備です。これを座席の指定席と同一料金で利用できます。当日は寝台区画が埋まっていたので、騒音と振動の計測は断念しました。2号車の「クシェット」を参考にしてください。

 4号車はフリースペース「遊星」です。小上がりスペースがあり、自由に語らえる場所です。向かい合わせ座席間のテーブルには将棋やチェスなどの盤面も印刷されています。インテリアは良いのですが、飲料の自動販売機は設置してほしいと感じました。

 乗車時はVR眼鏡を装着しての星空体験を実施していました。車両の中央部で計測したところ、最大震度は4.8、平均震度は2.3、平均騒音は58.6dB。客室ではないためか、やや騒音が大きい印象でした。

【写真】「WE銀河」最高の寝心地とは? 筆者オススメの寝台

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。