「ステルス機高い? 韓国製いかがですか!?」 オリジナル戦闘機が爆売れしそうな理由 “中途半端さ”は狙いのうち?

ウエポンベイないけど、それでイイ

 T-50から始まったこれら「ゴールデンイーグル」シリーズは韓国空軍だけでなく、高価なジェット戦闘機の導入が困難な中小国向けにも「手軽に入手可能なジェット戦闘機」として注目を集めており、シリーズ総計で既に200機が生産されています。また、前述したポーランドからは過去最多となる48機のオーダーを受けるなど、生産は現在も続いています。

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KAIが開発したT-50ジェット練習機の軽戦闘機バージョンFA-50(画像:韓国空軍)。

 FA-50の成功により戦闘機市場に参入し、実績を積み重ね自信をつけた韓国が、さらなる市場シェア拡大を目指して開発に着手したのがKF-21です。同機のエンジンにはF/A-18E/F「スーパーホーネット」と同じF414が選ばれ、かつFA-50とは異なり双発で、まさにF/A-18E/Fに比肩する比較的大型の高級機を目指している模様です。

 ただし、艦上戦闘機として多用途性と低速飛行性能に優れたF/A-18E/Fとは異なり、KF-21は「戦闘機」に特化した設計思想が特徴で、加速力や上昇力などの機動性はF/A-18E/Fよりも高いと推測されます。

 また、KF-21はステルス性の確保を目指しながらも、レーダー反射の源となる各種兵装を収納する「ウエポンベイ」を持っていません。これは本格的なステルス戦闘機であるF-22「ラプター」やF-35「ライトニングII」などと異なる特徴のひとつです。

 代わりに4発の空対空ミサイル「ミーティア」「アムラーム」を機体に半分埋め込むことで、ステルス性と低コストを両立させているのが特徴といえるでしょう。ただし、このような設計は、KF-21を評価するうえで、賛否両論が分かれる点となっています。

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