ぜんぶ困惑!都内「初見殺しの交差点」5選 罠だろコレな右折レーン 矢印出てるのに“進めない”!?

右折2レーンのどっちを選ぶかで命運が分かれる!?

●港区道1072号北行き(駒沢通りの延長部) 南青山七丁目交差点(港区)

 JR恵比寿駅前から駒沢通り上り線を北上すると、道路名は渋谷区道887号、さらに港区道1072号へと変わり「南青山七丁目」交差点で都道412号六本木通りと交差します。この交差点では、クルマの流量に配慮して、右折車線が2車線分とられていますが、注意すべきはその2車線のうち「右側車線」です。

 その理由は、右側の右折レーンから導流帯に沿って進むと、六本木通りの上を走る首都高3号渋谷線の高架下、2本の橋脚の間の車線に入ってしまうからです。

 この車線は左側(歩道側)の車線とは分離帯で区切られているため、つぎの信号の「高樹町」交差点での左折は不可能。そのままだと外苑西通りとの交差点「西麻布」を渡る立体交差へ進んでしまうので、西麻布交差点で右左折したい場合は高樹町交差点の先で、首都高の高樹町入口のレーンもまたいで側道に入る大胆な車線変更を強いられます。

 さらに、戸惑ったままで西麻布の立体交差をそのまま進むと、今度は「六本木六丁目」交差点で右車線が赤羽橋方面への右折レーンになってしまいます。要注意です。

●国道4号昭和通り 上野駅前交差点(台東区)

 新橋、銀座、秋葉原を抜ける昭和通りは、そのまま国道4号となって東北へと通じる大動脈です。この昭和通りの都心側は交差点ごとのアンダーパスが続き合分流に気を使いますが、最大の“初見殺しポイント”は、内回り(北行き)の上野駅前、複数の信号が続く巨大な交差点です。

 ここはなんと、片側3車線(路上駐車が多く、実質的には片側2車線)のうち、右側車線がそのまま浅草通り方向への右折レーンになってしまいます。

 交差点の150m手前には行き先を矢印で示した青看板が表示されますが、その時点では右折専用レーンの案内はなく、手前の信号の直前になって「三ノ輪・春日部」「浅草」との路面表示が行われます。ただ、この時点で路面の矢印はどちらも直進を示すままで、東京の地名に慣れていない人は「浅草が右折」と理解するのは困難でしょう。

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上野駅前交差点。この手前の段階で、浅草方面が右折方向と分かりづらい(植村祐介撮影)。

 さらに連続する交差点に入ってからは、左側車線が渋滞気味になっていることも多く、車線変更には気を使います。そして車線変更が遅れると、区分線は非情の黄色い実線(車線変更禁止)に。しかもここでは警察官が頻繁に取締りを行っているのです。

 できれば中央車線、左車線にもっとわかりやすく「国道4号 草加・越谷方面」といった表示がほしいところです。

【え…】かなり初見殺しな都内交差点5つ(写真)

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