東京なのに“ほぼ信号ナシ”も!? 都会の抜け道「川沿いロード」3選 首都高に負けない早さ!

荒川の向こう、綾瀬川-中川沿いもいいぞ!

■東京都道450号(新荒川葛西堤防線)

 都道450号は、足立区江北から江戸川区篠崎町に至る都道で、一部は平和橋通り、清砂大橋通り、篠崎街道などの通称名を持っています。この都道450号のうち、スイスイ走れるのは通称名のない「木根川橋東詰」交差点から、「清新一中北」交差点、中川沿いの約8.5kmの区間です。

 道路はほぼ直線で、信号はわずか。川とは反対側の市街地に出入りするクルマは基本的に一段下に並行して走る側道を使うため、クルマの流れが滞ることはほとんどありません。

 交差する蔵前橋通り(都道315号)、京葉道路(国道14号)、新大橋通り(都道50号)とはすべて立体交差で下をくぐるため、長い信号待ちとも無縁です。

 そのためこの区間の走破時間はおおむね15分から18分ほど。環七通りが混雑しているときの時短に役立つ抜け道となっています。

 なお都道450号は中川沿いの「江戸川競艇場」の建物とオープン席の間を走っており、かつては競艇開催日以外は競艇場内を通り抜けるユニークな形になっていましたが、現在この区間は開催日に関係なく、競艇場正門側に迂回する措置がとられています。

Large 240614 river 02

拡大画像

都道450号新荒川葛西堤防線。首都高C2中央環状線の真下を通る区間も(植村祐介撮影)。

■東京都道451号(江戸川堤防線)

 都道451号線は、江戸川右岸を走り、東京23区の東端を南北につなぐだけでなく、遠く埼玉県三郷市や吉川市まで短時間での移動を可能とする道路です。

 江戸川区篠崎から、葛飾区金町までの約8kmの移動時間は約15分ほど。大通りとの交差は蔵前橋通り(都道60号)があるのみで、信号待ちのストレスもそれほどありません。

 そして真価を発揮するのはさらに北への移動です。空いている時間帯であれば、埼玉県三郷市の三郷駅までは金町からほぼ道なりに走って約15分ほど、合計で約30分。篠崎ICから京葉道路に入り、京葉JCTから外環道内回りで三郷中央ICで流出する高速ルートと比べ、10分程度しか変わりません。

 さらに三郷からは、埼玉県道52号で渋滞の名所「流山橋」を立体交差でくぐり、その先で右に分かれ江戸川沿いをさらにスイスイと北上可能です。途中、左に折れることで、“正面”からのアクセスでは休日には大混雑する新三郷の「コストコ」や「レイクタウン」に“裏口”からアクセスできます。

※ ※ ※

 なおこれらの川沿いの道路には、十分な歩道や路側帯のない区間がほとんどです。また夜間は照明が少なく、歩行者、自転車が見づらくなります。十分に注意して走行しましょう。

【了】

【信号、少なっ!】これが都内「川沿いのスイスイ道」です(地図/写真)

Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)

1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

1件のコメント

  1. この道路を何度か通行していますが「自転車通行不可」のところで自転車が走っていました。