F-14「トムキャット」対F-15「イーグル」強いのはドッチ? “時代を30年先取り”したのは

アメリカ海軍から退役した後も、いまだ根強い人気を誇るF-14「トムキャット」戦闘機ですが、生産が続く同世代機F-15「イーグル」と比べると性能的に劣っていたのでしょうか。

F-14が搭載した2種類のデータリンク

 F-14には「リンク4A」「リンク4C」と呼ばれる2つのネットワークに接続するアビオニクス(電子機器)が搭載されており、このうち「リンク4A」は空母搭載(艦載)型の早期警戒管制機であるE-2「ホークアイ」(レーダー索敵距離400~500km)との間でリアルタイムの情報共有が可能でした。また「リンク4C」はF-14どうし(最大4機)で情報共有するために搭載していたもので、こちらも戦術データリンクの先駆けといえるものになります。

 いずれのシステムで得た情報も、後席のレーダー迎撃士官(RIO)用ディスプレイに表示されることで従来の戦闘機と比べると搭乗員の状況認識を飛躍的に向上させました。これにより、ミッション遂行能力と生存性が格段に改善されています。なお、これは当時の戦闘機としては非常にユニークな機能でした。

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F-14A「トムキャット」とE-2C「ホークアイ」(左先頭)による編隊飛行。両機は「リンク4A」と呼ばれるデジタルネットワークで接続された(画像:国立アメリカ海軍博物館)。

 僚機間ならびに早期警戒管制機とのデータリンクを用いた情報共有は、戦闘機の能力を大幅に引き上げることができるほか、データリンクの有無によって同一機種どうしの戦いでも大きな差が生じるほどで、現代戦では必須の機能になっています。その先駆けが、まさしくF-14であり、最初にそれを実現した戦闘機だったと言えるでしょう。

 F-14は、多数の空対艦ミサイルで武装したソ連の爆撃機から味方空母などを守ることを最大の任務とする「艦隊防空戦闘機」という設計思想のもとに開発されました。想定される飽和攻撃に対応できるよう、F-14には高い情報共有能力が与えられ、そしてチームプレイによって、最大の武器である自律誘導型AIM-54「フェニックス」長距離空対空ミサイルを効率よく撃ち込める能力が重視されたことで、この革新的なデータリンク能力が付与されたのです。

【弾体デカッ!!】F-14の切札「フェニックス」空対空ミサイル、発射の瞬間(写真)

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