「首都高、群馬まで延伸」実現なるか 熱を帯びる沿線 ずーっと前から準備済みな“やけに広いバイパス”
超デカいトレーラーが走る道路に
要望が活発化しているのは、2022年にこの熊谷渋川連絡道路の区間が「重要物流道路」に指定されたことが背景のひとつにあります。
重要物流道路は、国際海上コンテナのスタンダードとなりつつある40フィートコンテナを牽引するトレーラーを、特殊車両通行許可なしで走行できる区間を指定する制度です。これには未だ実態のない「候補路線」「計画路線」も含まれます。
長さ16.5mにもなる40フィートコンテナ車は従来、高速道路しか許可なしでは走れませんでしたが、指定道路は構造の基準を引き上げ、機能強化を推進するとされています。輸送効率の高い40フィートコンテナをそのまま全国へ運べるようにすることは、国の国際競争力を高める観点からも重要とされています。
翻って、埼玉・群馬の国道17号沿いは、東北道と関越道から離れていて、圏央道・北関東道との連携で利便性を高められる区間といえます。そもそも、どんなに幅が広くても、側道だけの状態では渋滞も発生。特に上武道路の県境付近については暫定2車線のため、渋滞が慢性化していることから、この4車線化も進められています。
40年以上前から専用部が通ることを想定して確保された広い用地、いまこそ活用すべきときなのかもしれません。
【了】
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