昔は黄色い帯?そうだったっけ…? 見慣れて“むしろ違和感”な首都圏JR電車5選

リバイバルという遊び心

 ここまでは転属やリニューアルに伴うカラーやデザインの変更を挙げてきましたが、記念事業の一環として期間限定で、かつてのカラーやデザインをリバイバルする事例もあります。

●E231系電車(常磐・成田線)

 2021年4月、常磐線快速と成田線で使われるE231系が、我孫子~成田間の開業120周年を記念して、ラインカラーをエメラルドグリーンから「スカ色」へ変更しました。1990年代後半まで、同区間で運行されていた国鉄型113系電車をイメージしたものです。

 E231系が「スカ色」となるのは、2000(平成12)年に同系列が登場して以降初めてのことでした。リバイバルは2021年10月まで行われ、品川~成田間で運行されました。

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ラインカラーが「スカ色」となったJR常磐・成田線のE231系電車(2021年4月、伊藤真悟撮影)

 なお、これと入れ替わるように同年11月に登場したリバイバル車両が、同じく常磐線で使われるE531系電車です。青色だったラインカラーを小豆色へ変更のうえ、前面の窓下を白色からクリーム色としました。イメージしたのは、1985(昭和60)年まで同線などを走った国鉄型401系電車。「赤電」の愛称で知られます。

 このリバイバルは、E531系が所属する勝田車両センターの操業60周年を記念して行われたもので、当初は2022年度末までが予定されていましたが、好評を受け2026年度初めまでに延長されています。

【了】

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