昔は黄色い帯?そうだったっけ…? 見慣れて“むしろ違和感”な首都圏JR電車5選
大手の鉄道会社では、ある路線で用いていた車両を、塗装を変更するなどして別の路線へ転用することがあります。しかし転用後に時間が経過すると、元の路線での印象が薄れ、かつての姿を見て違和感を覚えることも。一時的に色を変えてしまった印象が強く残っていることもあります。
転属に伴うカラー変更
首都圏のJR路線には多くの場合「ラインカラー」があり、その路線を走る車両にも反映されていますが、たまにその“異動”もあります。ラインカラーやデザインなどを変えて別の路線へ転属すると、やがて今の姿の印象が強まってくるものです。そうした昔と今とでイメージが違う車両は、いくつか存在します。
●209系電車500番台
1998(平成10)年から2000(平成12)年にかけて製造され、当初は中央・総武線各駅停車へ導入されました。ラインカラーは黄色です。しかしそれから1年足らずで、一部の編成が京浜東北線へ転属。ラインカラーは水色となりました。
その後も新型車両の導入などで、209系500番台は転属を繰り返したり廃車が出たりしますが、2024年現在は前出の通り、京葉線と武蔵野線で現役です。なお2018(平成30)年には中央・総武線各駅停車で使われていた編成が、ドアに半自動機能を追加するなどの改造を受け、3500番台として川越・八高線へ転属しています。
●E217系電車
209系をベースに、1994(平成6)年に登場した近郊形電車で、横須賀線・総武線快速へ導入されました。ラインカラーは青色とクリーム色の「スカ色」です。E217系は新型車両への置き換えで、2024年現在は数を減らしていますが、基本的には同線のみで使われてきました。
しかし一時的に、一部の編成が緑色とオレンジ色の「湘南色」へカラーを変更し、東海道線で運行されたことがあります。
国鉄型113系電車を置き換えていた東海道線では2006(平成18)年3月、車両運用の都合上ピンチヒッターとして、E217系を横須賀線・総武線快速から転属させたのです。期間は2015(平成27)年3月まで。車両設備の点から東京~熱海間のみの運行となり、湘南新宿ラインや伊東線への乗り入れはありませんでした。
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