昔は黄色い帯?そうだったっけ…? 見慣れて“むしろ違和感”な首都圏JR電車5選

特急形ではデザイン変更の例が

●209系電車1000番台

 中央線快速でたった2編成だけのレア車両としても知られる209系1000番台は、同線へのグリーン車導入工事に伴う運用上のピンチヒッターとして、2018年から運行されています。つまり、もともとは別の路線で使われていたうえ、本来は転属せずに廃車となる予定でした。

 元の路線とは常磐線各駅停車です。ラインカラーはエメラルドグリーン。地下鉄千代田線と相互直通運転をする関係上、貫通扉を設けるなど、209系といえども前面形状が大きく異なっています。導入されたのは1999(平成11)年でした。

 今でこそオレンジ色のラインカラーである209系1000番台ですが、中央線快速でのグリーン車サービスが開始される2024年度末以降は、その去就が注目されます。

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JR常磐線各駅停車で運行された209系電車1000番台。今は中央線快速へ活躍の場を移している(1999年8月、伊藤真悟撮影)。

●特急形251系電車

 すでに廃車されていますが、東京~伊豆急下田間などを結ぶ特急「スーパービュー踊り子」やライナー列車としても使われた特急形251系は、リニューアル前後で外観の塗装が異なりました。

 1990(平成2)年の登場時は水色とグレーのツートンでしたが、2002(平成14)年のリニューアルに際してイメージを一新すべく、白色とエメラルドグリーンに青色の帯を配したデザインとなりました。同時に内装にも手が加えられ、回転式クロスシートの設置やシートピッチ拡大などが行われています。

 特急形が本来の役目を終えて別の列車で使われるようになったことでデザインを変える例はいくつかありますが、この場合は“本務”の途中でのリニューアルとなりました。同様のデザイン変更は2023年、「成田エクスプレス」に使われるE259系電車でも。それまで前面などに掲出されていた「N'EX」の文字や飛行機のロゴがなくなり、形式番号である「E259」を主張し、車体色も黒色からシルバー基調に。「空港アクセス」を前面に押し出したデザインから、「多様化した利用目的に合わせた都市間輸送特急」に合うデザインとなったのです。

若い人は知らない? 色の違う東京圏の電車(写真)

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