「背もたれが直線的」は杞憂? 阪急「PRiVACE」実際どうなのか、体験し尽くす!「向かい合わせ?できますけど…」

プライベート感満載の座席

 車内を区切るエントランスは「ホテルのような空間を意識した」とのことで、ダウンライトや大理石風の壁が上品です。前述の通り、客室は2つに分けられていますが、大阪方では1+2列、京都方では2+1列にリクライニングシートが並び、点対称の座席配置となっています。

 異なるのは、大阪方には共用の荷物置き場が、京都方には車いすスペースと車いす対応座席が配置されている点です。アテンダントは乗務していますが、荷物置き場を使う際は1~7番の座席を予約した方が、同じ室内で安心感があります。

 客室インテリアは木目調の化粧板に、ゴールデンオリーブ色の座席が配置されており、阪急の伝統を感じます。木目については様々なサンプルを比較選定したそうです。

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「PRiVACE」(2024年7月、安藤昌季撮影)。

 座席のモケットはロングシート部分と同じ布地で、列車全体の統一感もあります。床には厚めのカーペットが敷かれており、歩行音や走行音が吸収されて、快適性を向上させています。これは車内デザインに合う特注品とのことです。阪急初となる空気清浄機も設置されています。

 なお、1+2列の座席間の通路は広く見えますが、広報部は「許される中で一番狭くして、座席幅に面積を取った」とのこと。デザインの力を感じました。

 座席は背面側に木が貼られており、背面テーブルはなく、マガジンラックとドリンクホルダー、小物掛けだけで、すっきりとしています。広報部によると「バックシェルの採用も考慮しましたが、座席間隔や座席幅、座席と車内デザインの調和の観点から、現在のデザインとなりました」とのことで、着座すると大きなヘッドレストと中間仕切りで隣席の乗客がほぼ見えず、プライベート感溢れるデザインです。

【包み込まれるようなプライベート感!】これが「PRiVACE」車内です

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