デカい!! 8輪駆動の “化け物” ベンツ・トラック なぜ必要? あえてのボンネット仕様が理にかなっているワケ

フランスで開催された武器見本市「ユーロサトリ2024」に、メルセデス・ベンツの8WDトラックが展示されました。一般的にはキャブオーバー型が主流のなか、同車はボンネットタイプ。なぜ、そのような構造にしたのか担当者を直撃しました。

なぜ、ボンネットタイプで8WDなの?

 まず聞いたのは、なぜ「ゼトロス」では、ボンネットタイプにしたのかという点。その理由は、車高を下げることで輸送機や鉄道での輸送を可能にするためと答えてくれました。

 民間トラックに多いキャブオーバータイプの場合、輸送機の荷室に入らず、鉄道輸送時には通過するトンネルの天井と接触する危険性があるとのこと。軍用トラックでいまだにボンネットタイプの車両が多いのも、これが一番の理由のようです。

 ボンネットタイプのもうひとつの利点が運用の効率化です。エンジンが前方にあるため、点検や修理時に整備員がアクセスしやすく、設備のない野外での作業もしやすくなるということでした。

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「ゼトロス 8×8」のバンパーにはカナダでの正式採用を記念して、カナダの国旗のマークが入れられていた(布留川 司撮影)。

 新しい8輪モデルを開発した理由については、トラックとしての積載量を増やすことが目的だといいます。2軸4輪の「ゼトロス 4×4」での車体総重量は16.5tなのに対して、「ゼトロス 8×8」の車体総重量は倍以上の38tにまで増えており、そのぶん貨物の積載量も約25tあります(コンテナなどの架装の重量によって数値は変化するとのこと)。

 また、運転席の右前方にはエンジンの吸気用のシュノーケル型インテークが取り付けられていますが、これにより最大で深さ1.15mまでの水中渡渉も可能です。また、シュノーケルは砂漠や荒れ地を走行するさいに、舞い上がった砂を吸込まないという利点もあるとのことで、先端部分にはそのためのフィルターも設置されるそうです。

 会場に展示された「ゼトロス 8×8」はカナダ軍のテストで実際に使われた車両で、運転席は装甲化されており、一定の防弾性能(詳細は非公開)があるそうです。ただ、装甲化は車体重量が増えるデメリットも含有するため、燃費や最高速度などといった機動性に悪影響が出る恐れも。そのため、この装甲仕様はカナダが導入する約1500台の内の一部に留まるとのことでした。

【世紀末仕様かよ!?】超いかつい8輪駆動の大型ベンツを色んなアングルから(写真)

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