あれは「ミツビシ!」空自のF-2戦闘機がオーストラリアの空舞った! お祭りだった現地の反応は?

世界17か国の空軍が一堂に会して訓練を実施する「ピッチ・ブラック2024」演習。今回、日本のF-2戦闘機が参加し、地元住民や観光客の前でデモフライトを実施しました。現地住民の目には空自の戦闘機はどう映ったのでしょうか。

豪州人にもなじみ深い「ミツビシ」の響き

 現在のオーストラリアは観光シーズンで、エアショーが行われたミンディルビーチも100以上の屋台が並ぶサンセットマーケットが同時に開催されており、浜辺などには観光客や地元民など約1万人の人々が集まっていました。

 そんな多くの人々を前にして、日本のF-2はどのように飛んだのでしょうか。飛行自体は2機編隊で会場のビーチ上空を旋回するだけのシンプルなものでしたが、会場に設営された地元ラジオ局の生放送ブースでは、軽快なナレーションでF-2の存在をアピールしていました。

「空を見て、あれはF-15? F-16? これは日本のF-2だ!」。やや芝居がかったかけ声に続いて、ナレーターは生産する三菱の社名についても解説していきます。

「トヨタ、ホンダ、スズキは好きですか? これ(戦闘機)は驚いたことに三菱なのです!」

 非常にフランクなナレーションでしたが、海外でも知名度の高い日本車のメーカーに掛けて、F-2が三菱ブランドで作られていることに触れていました。

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ダーウィンのミンディルビーチで、夕日をバックに観衆の前で飛ぶF-2戦闘機(布留川 司撮影)。

 実は車メーカーである三菱自動車と、戦闘機などを作る三菱重工は同じ三菱グループでも別企業であり、このナレーションは厳密には事実と異なっています。しかし、オーストラリアには2008年3月まで三菱自動車の工場があり、そこで現地生産をしていました。そのため、オーストラリア人にとっては馴染み深い名称だったといえるでしょう。

 なお、会場には地上から同僚の飛行を見学するために、航空自衛隊のパイロットやその隊員たちも来ていました。また、彼らが着る日の丸を付けた飛行服は目立ったのか、来場した一般人から記念撮影なども求められていました。

 F-2の海外エアショー参加は、広報活動という意味では一定の成果を収めたようです。

【了】

【ラジオDJとのやり取りも】ダーウィン・ビーチに現れた空自の飛行服集団(写真)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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