「原付二種、なかでもカブ一択!」フードデリバリー配達員が断言するワケ 数少ないデメリットも

原付一種と普通自動二輪が不向きなワケ

 では、反対に126~250ccの普通自動二輪はどうかと言えば、原付二種よりも車体が大きく重くなって狭い道や行き止まりなどで取り回しが悪くなるほか、燃費や任意保険などの維持費も高くなります。加えて、フードデリバリーの仕事ではゆとりのある動力性能も活かせるシチュエーションはそうないので、選ぶメリットは少ないようです。

 ただし、現在所有しているバイクを配達にも使いたい場合や、郊外在住の人が自動車専用道を使って移動し、需要の多い都心で仕事をしたい場合には選択肢のひとつになります。なお、注意すべきは普通自動二輪で配達業務をするには事業用ナンバープレートの取得が必須なので、その点でも原付二種とは異なります。こうして見てみると、原付二種が最適という理由がわかるでしょう

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排気量50cc以下の原付は原付免許で乗れることから手軽にフードデリバリーを始めるのに適してはいるが……(山崎 龍撮影)。

 なかでも、最もフードデリバリーに適したバイクと言えるのがホンダ「カブ」シリーズです。これは筆者が「スーパーカブ110(JA44型)」を愛用しているからというだけではなく、65年以上に渡って郵便や新聞配達、飲食店の出前、警察などの官公庁といったビジネスの最前線で常に活躍してきたバイクというのも大きな理由です。

 カブシリーズには経済性、堅牢性、積載性、操作性、整備性と長所がいくつもあります。多くの伝説を持つバイクだけあって、今さらカブの利点について多くを語る必要はないでしょうが、カブを配達に使っている筆者が中でもとくにメリットとして感じたのは、整備性の良さです。

 いちいちカウルを外さないとメカにアクセスできないスクーターと違い、カブは構造がシンプルなため、メンテナンスをするのに手間が少なく、ちょっとした機械の心得と必要最低限の工具さえあれば、誰でも簡単にDIYで点検・修理ができます。しかも、長期にわたって大量生産され、全国津々浦々まで普及しているベストセラーバイクということで部品の入手性はピカイチ。各パーツの価格も低く抑えられています。

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