「原付二種、なかでもカブ一択!」フードデリバリー配達員が断言するワケ 数少ないデメリットも
原付二種のスクーターなら?
幸いなことに筆者はまだ経験していませんが、万が一素人では手に負えないような重大トラブルが発生しても、カブならどこのバイク屋でも修理を請け負ってくれます。また、出先でパンクしてもチューブタイヤを履いた以前のモデルなら自転車店でも修理が可能でした。
こうした整備性の良さから、筆者は日常点検を始め、オイルやタイヤなどといった消耗部品の交換まで、必要な作業はプロを頼ることなく自身で行っています。これにより維持費を大幅に節約できるだけでなく、店への持ち込みの手間や作業の待ち時間を省くことができ、そのぶん仕事に充てることができるわけです。
筆者としては、フードデリバリーの仕事をするなら選択肢は「カブ一択!」と言いたいところですが、なかには「ギヤチェンジが面倒」「やはりスクーターがほしい」という人もいるでしょう。
そういった点を加味すると、次点でオススメするのが、ヤマハ「アクシスZ」とスズキ「アドレス125」です。荷物の積載にも利用できるフラットフロアを採用しているため使い勝手に優れており、燃費性能と経済性に優れたスクーターです。どちらもスーパーカブにはないトランクスペースを持つのが魅力です。
両車もやはりカブなどと同じく、通勤・通学に使う人が多い車種でもあり、取り回しが良く、スクーターの中では耐久性に優れています。また、ベーシックな車種ということで新車価格が手頃なのもメリットとなります。ただし、シートはどちらも若干硬めなので必要に応じてゲル内蔵座布団、いわゆる「ゲルザブ」などを使用すると良いでしょう。
【了】
Writer: 山崎 龍(乗り物系ライター)
自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、カワサキZX-9R、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか
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