自衛艦イチ“クセ強”? 能登半島地震で爆速上陸した「水陸両用艇」の基地へ 「ここ飛行場ですか?」フネらしさゼロ!?

令和6年能登半島地震の救助活動で物資などを海上から輸送し、一躍脚光を浴びた自衛隊のフネが「LCAC」です。整備施設を見学すると、つくづくフネらしくなく、まるで飛行機のようでした。その「クセ強感」に迫ります。

見た目ほとんど「飛行場」!?

 整備科のある場所はもともと日本海軍呉海軍軍需部の燃料貯蔵施設があったところですが、整備場全体は飛行場のように見え、とても艦艇の整備施設には見えません。この日は残念ながら整備に入っている艇がありませんでしたが、それでもLCACの“フネのようであり飛行機のようでもある”特性を十分に感じることができます。

 LCACの特徴(問題)のひとつは騒音です。4000馬力のガスタービンエンジン4基が巨大な推進用プロペラと浮上用リフトファンを駆動させるため、非常に大きな音が発生します。近隣住宅に迷惑をかけないよう、平時ではLCACがエンジンを駆動して施設内で自走することはありません。艦艇の整備場なのに騒音問題というのもまるで飛行機のようですが、災害派遣出動など緊急時には自走することもあります。

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海面から整備場に上がる傾斜路「すべり」。通常LCACが自走して出入りすることはない(月刊PANZER編集部撮影)。

 整備場内には「すべり」「エンジン試運転施設」「点検場」「格納庫」など独特の設備と、自走クレーンなど専用機材が数多くあります。各設備の役割は以下の通りです。

●すべり

海と整備場を繋ぐ傾斜水路で傾斜角は6度、幅22mあります。LCACの全幅が約15mなので、ギリギリ自走で上がることも可能ですが操縦には練度が必要ですし、先に紹介したように騒音対策で、通常は水面から自走クレーンで吊り上げて上陸します。

●エンジン試運転施設

巨大なコンクリートドームで、両壁にはバウスラスターからの排気を逃がすダクトがあり、地面にはLCACを載せて出し入れするための台座が置かれています。飛行機整備場にあるジェットエンジンの試運転施設にも似ているかもしれません。ただしこの施設は防音を目的とするため、本格的な整備作業はできません。

まるで飛行場! これがクセ強なLCAC整備場です(写真)

【ミリタリー】急げ、救え! 自衛隊「災害派遣」の現場にせまる!

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