JRの寝台特急や一部特急「当面運休」 きっぷ払い戻しは?「巨大地震注意」で広範囲に影響

南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」の発表に伴い、JR各社や近鉄などで、特急の運休が生じています。

東海道新幹線は速度落とし運転

 2024年8月8日、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表されたことに伴い、一夜明けた9日もJR各社では一部列車を運休するほか、区間によって速度を落として運転する予定です。

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寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」(画像:写真AC)。

 JR各社の運休列車は次のとおり(9日10時現在)。

●運休
・特急「ふじかわ」静岡~甲府間(全便・全区間)
・特急「伊那路」豊橋~飯田間(全便・全区間)
・特急「南紀」名古屋~紀伊勝浦間(全便・全区間)
・特急「くろしお」和歌山~新宮間
・特急「海幸山幸」宮崎~南郷間(全区間)
・寝台特急「サンライズ瀬戸」東京~高松・琴平間(全区間)
・寝台特急「サンライズ出雲」東京~出雲市間(全区間、臨時含む)
・紀勢本線(きのくに線):紀伊田辺~新宮間の一部列車

 JR各社の速度を落として運転する線区は次のとおり(9日10時現在)。

●JR東海
・東海道新幹線:三島~三河安城間(少なくとも10分以上の遅れが見込まれる)

●JR東日本
・東海道本線:9日から大磯~熱海間(8日まで平塚~熱海間)
・伊東線:熱海~伊東間
・中央本線:大月~茅野間

●JR四国
・牟岐線:由岐~阿波海南間
・土讃線:吾桑~土佐久礼間

 このほか、JR九州の日豊本線、日南線、吉都線でも運休や遅延が見込まれるといいます。

 なお、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」は、8月9日(金)から18日(日)まで全席指定席で運転されますが、列車の遅れなどを踏まえて列車を変更したり、旅行を取り止めたりする場合は、手数料なしで変更・払い戻しが行われます。

 旅行を取り止める場合は、利用当日だけでなく、1年以内なら全国のJR駅のきっぷ売り場で払い戻しが可能です。そのため手続きは、混雑する連休や夏休み期間ではなく、比較的すいている時期にずらすこともできます。

 JR以外の運行については、小田急小田原線の本厚木~小田原間で速度を落として運転するほか、近鉄特急に一部運休や変更が生じています。

●運休(近鉄)
・特急:五十鈴川~賢島間で運休
・観光特急「しまかぜ」:宇治山田発着に変更
・名阪特急「ひのとり」:停車駅を増やして運転

 海沿いを走る伊豆急行や土佐くろしお鉄道なども、運休や速度を落とした運転が行われます。こうした対応は、当面の間続く見込みです。

【了】

【画像】小田急線の通常時と規制時の速度の違い

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