わずか500mの距離で並行!? “2本のトンネル”で大変貌する東京の住宅街とは 未開通道路の“ラスボス”的地形
東京の住宅街で未開通道路のトンネル工事がまもなく始まります。そこからわずか500mの距離に、もう1本のトンネルも並行して建設中。2本の未開通道路を阻む特徴的な地形が克服されようとしています。
崖を貫く2本のトンネル
東京の住宅街で、ある1本のトンネルが建設中。今年度中には、なんと500mしか離れていない場所にもう1本、並行するトンネルの工事が始まる予定です。
場所は豊島区目白と、文京区目白台。いずれも、神田川北岸の河岸段丘、いわゆる「目白崖線」を貫き、崖の下と上の地域を結びます。
ただ、近いといっても路線は全く別モノです。
建設中のトンネル「環状5号線」
豊島区目白のトンネルは、「環状5号線(環5の1)」の未開通部です。明治通りのバイパスになります。都電荒川線「学習院下」電停付近、明治通りの坂に坑口をうがち、崖上の目白通りをくぐって豊島区役所方面に出るものです。
環状5号線は、地上の都電荒川線を挟んだ側道と、その地下を通るトンネルの本線とで構成されます。側道はすでに工事たけなわ、トンネルも実は、崖上の区間についてはすでに躯体が完成しています。明治通りに出るところが、最後の難関となっているのです。
この環状5号線の未開通部1.4kmが開通すれば、池袋駅の東口を通る明治通りを避けて、新宿方面から王子(明治通り)・川越(国道254号)方面に抜けることができます。
環状5号線は、ここ池袋(雑司ヶ谷)と新宿に長らく未開通部を残したままでしたが、後者は2022年に開通。池袋は2028年3月の完成を目指して工事が進んでいます。
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