同じ「はやぶさ」何が違うの!? 最少の新幹線「H5系」 これからも“激レア”であり続ける?
運用は原則決まっている
普通車のデッキ内扉はJR北海道のコーポレートカラーに近い萌黄色(E5系はベージュ色)で、床に水玉模様が入ります。グリーン車・グランクラスは内扉が赤紫色(E5系は赤色)という違いがあります。
普通車は通路中央に雪の結晶が描かれ、壁面は乳製品をイメージしたクリーム色で、カーテンには「アイヌ・縄文土器の文様」が描かれています。
グリーン車は「流氷の夜明けと雪の世界」をイメージし、通路の中央部分には「流氷の夜明け」を意識した絨毯が敷かれているほか、ロールカーテンには雪の結晶があしらわれています。なお、壁面は木目調ですが、木目柄が縦方向(E5系は横)となっています。
グランクラスの床には、津軽海峡や函館湾、大沼などの海や湖沼の水面が輝く様を意識したカーペットが敷かれており、前後の仕切り壁の木目は、グリーン車同様に縦方向です。
運用面を見ると、H5系は基本的に「はやぶさ10・21・28・39・42・95号」と「やまびこ223号」に投入されていますが、多客期やダイヤ乱れ、繁忙期はそれ以外の列車として走ることもあります。
今後、北海道新幹線が札幌へ延伸された際には、「ALFA-X」を基にした新型車両が投入されると考えられるため、H5系は今後も「レア車両」であり続けると思われます。狙って乗ってみるのも面白いのではないでしょうか。
【了】
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。
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