愛車にべっとり黒いツブツブ、いつの間に…? しかも落ちない! 実は夏特有の“避けようがない”汚れ!?

クルマの下部や足回りをよく見ると、黒い汚れがところどころ、べったり付着していることも。実は夏場、特に注意が必要な汚れの一つなのです。

ナニコレ! 真っ黒で落ちづらいボディ下回りの汚れ

 暑い季節、クルマの下部や脚周りに黒っぽい汚れが付着していることに気づくことがあるかもしれません。黒い粒のほか、場合によっては泥をはね上げたように黒い汚れが付着していることも。特に白っぽいクルマでは目立ちますが、洗車してもなかなか落ちない汚れです。

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クルマのボディに付着した黒い油汚れ(画像:PIXTA)。

 そのような黒っぽい脚周りの汚れは、「ピッチタール」と呼ばれています。油分を含むため通常の洗車では落としづらいものです。

 その汚れがつく原因ですが、実は普段走っている舗装された路面が犯人です。路面の舗装に使われているアスファルトの成分が、クルマの振動で弾かれ、それをタイヤが巻き上げてしまうのです。

 なぜ硬いはずのアスファルトが汚れになるのか、疑問に思う人もいるかもしれませんが、実はアスファルトは熱により、かなり柔らかくなる素材です。

 元々アスファルトはそれほど熱には強くありません。特に高度経済成長期以前は、砂利や砂などの骨材を混ぜずに、アスファルト乳剤を砂利の上に敷いて表面を固める「簡易舗装」の路面が多かったため、溶けた乳剤で夏場は路面ベタベタするといった状況も頻繁にありました。

 2024年現在、路面に使われているアスファルトは、粗骨材(砂利)、細骨材(砂)と原油を精製したあとに残った残留物を混ぜた「アスファルト合材」が使われているため、摂氏160度くらいの熱には耐えられます。そのため暑さで溶けることはさすがにありませんが、柔らかくなるときはあります。

【うわ、落ちなさそう…】これが夏の車汚れ「ピッチタール」です(写真)

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