ウクライナ戦争の教訓? 自衛隊「徘徊型兵器」を調達へ 防衛省「革新的なゲームチェンジャー」とも

カミカゼUAV、うろつき型兵器なんて言われ方も。

偵察用だけでなく攻撃用のUAVも調達へ

 防衛省は2024年8月30日(金)、2025(令和7)年度予算の概算要求を発表しました。そのなかで「無人アセット防衛能力」として盛り込まれていたのが、各種UAVの本格取得です。

 すでに防衛省・自衛隊ではUAV(無人航空機)の積極的な導入を進めており、偵察用は大小さまざまなモデルが全国各地で運用されています。しかし、このたびの概算要求では、新たに「小型攻撃用UAVの取得」が明記されていました。

Large 20240901 01
イスラエルの航空機メーカー、IAIによる徘徊型兵器「ハーピー2」の運用イメージ。戦場を徘徊し、ターゲットが見つからなければ帰投する(画像:IAI)。

 防衛省によると「小型攻撃用UAV」とは、空中を遊弋(ゆうよく)して車両などを迅速に撃破可能なものとのこと。これは、すなわち「自爆ドローン」や「徘徊型ドローン」と呼ばれる徘徊型兵器のことだと考えられます。

 徘徊型兵器とは、文字どおり一定時間、特定エリアの上空を飛行(徘徊)し、目標を発見すると操縦者からの指令で体当たりして撃破する無人兵器です。従来のミサイルのように発射時に目標を見つけておく必要がなく、なかには目標がなかった場合には帰投するタイプまであります。

 しかも、ほぼドローンと同じ誘導システムや操作方法のためコストは安く、操縦する隊員にも特別な技量が必要とされないため、短期間で運用できるようになります。また、制御システムも大掛かりなものは必要ありません。

 このような兵器は、ロシア軍によって侵攻されたウクライナ側が対抗手段として大量に使用し、短期間で大量の戦果を挙げたことなどで、にわかに注目されるようになりました。

 

 そういった状況を鑑み、防衛省・自衛隊も導入に踏み切ったものと考えられます。ちなみに調達機数は明らかにされていませんが、金額は30億円と記されています。

 

 なお、防衛省が発表した概算要求では、無人アセットは「革新的なゲームチェンジャーである」と明記されていました。

【了】

【操作も簡単!】これが徘徊型兵器のコントローラーです(写真)

激変する自衛隊 「2025年度予算」に見る大変革

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス