戦後最悪の台風! 初の自衛隊と米軍による共同作戦 その経験が「トモダチ作戦」を生んだ?

太平洋戦争後の自然災害として、東日本大震災や阪神淡路大震災に次ぐ犠牲者数を出した伊勢湾台風。当時はまだ警察や消防などにヘリがなかったため、自衛隊と米軍が頼りでした。戦後屈指の救助活動について振り返ります。

戦後3番目の被害規模だった伊勢湾台風

 2024年8月28日現在、非常に強い勢力で日本列島に向けて北上している台風10号。九州南部に上陸したのち、列島に沿う形で西から東へ向けて進むと予想されています。全国各地で警戒が強まるなか、早くも愛知県などでは自衛隊に対して災害派遣要請が出され、活動が始まっています。

 第2次世界大戦後に起きた台風災害で被害が最も大きかったのが、いまから65年前に起きた「伊勢湾台風」です。2011年の東日本大震災、1995年の阪神淡路大震災に次ぐ犠牲者数を記録しており、自衛隊も三重県や愛知県を中心に延べ73万人が救援活動に従事、昭和期最大級の災害派遣事案となりました。

 陸海空の3自衛隊が発足したのは1954年7月1日なので、それからわずか4年後に起きた未曽有の大災害ということになります。いうなれば、当時の自衛隊の総力を挙げて行われたといっても過言ではない一大オペレーションを、改めて振り返ってみましょう。

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令和6年能登半島地震で被災者を救出する陸上自衛隊のUH-1Jヘリコプター(画像:陸上自衛隊)。

 いまでこそ「伊勢湾台風」の名で知られますが、そもそもこの台風は、1959(昭和34)年9月21日にマリアナ諸島沖で発生し、当初は「台風15号」と呼ばれていました。

 

 それから5日間かけて北上してきた台風15号は、9月26日に本州最南端の地である和歌山県潮岬に上陸すると、非常に強い勢力を維持しながら、紀伊半島や東海地方を中心に本州の東半分を縦断。全国に甚大な被害をもたらします。

 特に伊勢湾周辺では、満潮の時間帯と重なったため、沿岸部に深刻な高潮被害を出しました。だからこそ、愛知県と三重県でとりわけ被害が大きくなったといえるでしょう。

【人体への影響は?】愛知県上空を殺虫剤撒きながら飛ぶ航空自衛隊ヘリ(写真)

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