アクアラインの猛烈渋滞「時間帯値上げ」で減った? 日本初の実験1年“効果薄れ”懸念 でも千葉県にはウハウハ!?

速度めちゃくちゃ低下の最悪ボトルネックはどうなった?

 このアクアライン上り線の渋滞で、とりわけボトルネックとなっていたのが、国道409号と合流する「木更津金田IC」からの流入です。ここは本線料金所が隣接しており、ただでさえ本線の速度が落ちるところ、ICからの流入による著しい速度低下が渋滞に拍車をかけていました。

 実験後は、10km/h以下まで速度が落ちる区間が短縮し、「走行速度の回復が早期化している」とのこと。本線料金所付近での急ブレーキの発生頻度が減少し、事故件数も約20%減になったほか、さらに木更津金田IC周辺の一般道の交差点でも、最大渋滞長が減少しているそうです。

 そして、木更津金田IC周辺の大型商業施設などを発着するアクアライン上りの高速バスでは、最大遅延時間が約63分も短縮したそう。ただ、その前後の時間帯で遅延時間の増加も見られるということです。

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上り線の木更津金田本線料金所。その先で木更津金田ICからの合流があり渋滞する(乗りものニュース編集部撮影)。

千葉県には「マジで嬉しい」効果!?

 このロードプライシングによって、千葉県にとって嬉しい波及効果も認められています。

 というのも、混雑時間帯を避けアクアラインをより遅い時間に通過する人が増加し、県内の滞在時間が実験前よりも6%増加し(6.79時間→7.21時間)、県内のより広い範囲を周遊する人が増えている傾向があるとか。

 21時閉店の木更津市内の大型商業施設では、20時以降の交通量が増加、冬のイルミネーションを実施している20時閉園のレジャー施設では、19時台の交通量が増加するなど、施設にもより遅くまで滞在する傾向があるようです。

【ホントに渋滞減ったの…?】これが「時間帯値上げ」効果です!(画像)

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